どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!

私は本業でキャリアアドバイザーの仕事をしているのだけど、この仕事をしていると、良い会社とはどんな会社なのか?について考えさせられる機会が多いのですよね。

良い会社というと、「定年まで安心して働ける終身雇用の会社でしょ」なんて意見が多いかもしれません。

リストラが当たり前の現代なので、もしも定年まで安心して勤められるような会社が存在するのなら、それは確かに良い会社かも?と、少し前までは自分もそう思っていたけれど、ここ最近は全く違う意見を持っています。

この時代、どんな会社が良い会社なのかちょっと考えてみましたよ。

 

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終身雇用の会社は、はたして本当に良い会社か?

さて、まずは時代に関係なく、終身雇用という形態の会社は、個人にとって本当に良い会社と言えるのだろうか。

終身雇用の利点としては、言葉の通り定年まで会社が面倒見てくれることが挙げられます。

外資系のシビアな雇用環境とは違い、仮に失敗したり会社に損害を出しても、クビになることはありません。(出世コースから外れたり降格したりはあるかもだけど) なので会社にしがみついてさえいれば、路頭に迷う心配をしなくていい。定年になるまでの生活が補償されているわけです。

では、「一生食べる心配をしなくていいなんて、安心だね!良い会社だね!」…と一概になるかというと、正直そうとは言えないと考えています。

終身雇用は、イコール組織に依存するということです。そのため、上下関係を始めとした組織の秩序を守ることが必須となります。

もし守らないと、その組織での生き残りは不可能。解雇の心配はないものの、周りから一線を置かれたり、レッテルを貼られたりして、働きずらくなることは明白です。だから終身雇用の会社にいる限りは、理不尽だとしてもその秩序やルールを守る必要があります。

会社の理不尽なルールに従う必要があるという点で、個人的には終身雇用の会社は耐えられないと感じるんですよね…。長い就業人生ずっと我慢して過ごしていたら、もう発狂してしまうのではなかろうか。。

現代において終身雇用の会社に入社することは良い選択と言えるのか?

とはいえ、それはもちろん個人の感じ方次第。

周りや組織のルールに合わせて働くことは苦じゃないという人も多くいるはずで、そんな人なら終身雇用の会社でやっていけるかもしれません。

伝統的な日本企業が外資資本になったり、上場廃止の危機になっているとは言え、財閥系の金融機関や大手メーカー、老舗中小企業はまだまだ終身雇用を前提として採用を行っています。(そういえば、そもそも新卒一括採用は終身雇用を前提とした採用なのに、終身雇用でもない会社も新卒一括やってるのはなんなんだろう。ってのはまた別の機会に。)

私の周りも歴史ある大企業に勤めている友人が多くて、よく話を聞きます。終身雇用の崩壊と言われて久しいけれど、話を聞くと、実態の社風や制度はまだまだ昔ながらの終身雇用そのものだったりします。

では、現代においてそのような終身雇用の会社に入ることは良い選択なのかというと、こちらもわかりません。なぜなら、この先5年先、10年先に方針がガラリと変わる可能性が高いからです。

東芝やシャープの例を考えればわかる通り、どんな大企業も安泰な時代は終わりました。これは既存のモノやサービスが飽和し、経済成長が鈍化しているので、仕方のない現象です。

大手の場合は特に固定費用が莫大なので、利益に対するコストの比率が大きいんですよね。例えば全国に支店がある旅行会社、保険会社、銀行等は、その分の土地代、建物代、管理費、修繕費、人件費がかかっています。そして私たちが購入しているモノの価格には、その分が乗っかってきています。

でも今はネットの普及で、店舗がなくても成立する旅行会社、保険会社、銀行が登場しました。ネットサービスを駆使した新興企業は物理的なコストがかからないので、必然的に価格を安く設定できます。(ネットで申し込んだ方が安い、というのはこのためです。)

そんな環境の中で、従来の企業が昔ほどの利益を確保するのはまず不可能、というのは普通に考えたらわかりますね。利益が確保できなければ企業はどうするか。多くの場合、人を減らすしかありません。

このように「会社にしがみつく生き方でも平気だよ!」という人にとっても、現代においては構造的に会社に居られないリスクはとっても高くなっているのですよね。

そういった意味で、終身雇用の会社(厳密には終身雇用をうたっている会社)に入るのは良い選択とは限らないです。

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今の時代の良い会社とは?

ここまでの話はもう言われなくてもわかっている内容だったかもしれません。

じゃあ今の時代の良い会社ってなんなのだろう?

自分が思うに、現代における良い会社の定義は、「定年まで働ける」といったような絶対評価的なものではなく、「自分に合った会社」です

以前はネットの普及もなく、経済成長をしていた背景から、終身雇用が成立していました。そのため、ほとんどの人は横並びで同じようなキャリアを辿ってきた。

でも既述した通り、今後は会社に依存した場合、誰がどんな状況になるのかわかりません。それぞれが多様なキャリアを積む時代になっています。

キャリアモデルが限られていていた頃は、その中でも高収入や出世などのいわゆる「勝ち組」がブランドとなり、頑張ればそうなれる可能性があったためにみんなそれを目指していた。

けど、キャリアモデルが大幅に広がって、今のように多様化する社会では、周りを気にする必要はなく、自分の納得感が得られる環境・自分の能力が生かせると感じる環境が大事です。

・自分にとって居心地が良い会社(良い仲間がいる、ストレスが少ない)
・自分の能力が活かせると感じる
・成長実感が得られる

これらを満たす会社にいることが、良い選択だと思います。納得感を持って自分オリジナルの能力を生かして働ければ、自然とスキルもアップしますからね。

 

今は多くのベンチャーが生まれていて(Airbnb、マネーフォワードとかね)、これからもどんどん新しいサービスが世に出ると言われています。

そういった新しいサービスを作る会社に参加して能力を生かしたり、会社の規模に関係なく、「成長できる、居心地がいい」と感じる場所で働くことが、幸福度に繋がる働き方の1つですよ。

昔からの固定観念に固執せず、今の会社から動けない…なんて人は、未来を見据えて自分に合った環境で働くことをぜひおすすめしたいですね。

 

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