投資の世界ではリスク分散が基本。

「卵は1つの皿に盛るな」と言われるように、投資では金融資産を1つに絞らず、複数の資産に分けてリスクを減らすことが一般的です。

そこで出てくるのがポートフォリオというワード。投資以外でも「構成」の意味で使われるので、よく聞く言葉ではないかな。そしてリスク分散の議論ではアセットアロケーションというワードも存在します。

2つとも資産比率を話すときに使われるのだけど、ポートフォリオとアセットアロケーションって何が違うの!?なんて混乱したことはないでしょうか。

ここではそんな、ポートフォリオとアセットアロケーションの意味の違いについてまとめてみましたよ。

 

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ポートフォリオとアセットアロケーション

まずポートフォリオとは、銘柄構成のことを意味します。つまり、株や投資信託などの個別銘柄の組み合わせ比率です。例えば下記のような感じですね。

(例)
・eMAXIS バランス(8資産均等型):80%
・世界経済ファンド:15%
・インデックスファンドTOPIX:5%

 

次にアセットアロケーションですが、これは資産種類の配分を指します。つまり、個別銘柄ではなく株や債権、不動産など、各資産クラスの比率を示したものになります。

(例)
・国内株式 :30%
・先進国株式 :15%
・新興国株式 :15%
・国内債券 :20%
・先進国債券 :10%
・新興国債券 :10%

どうでしょう。わかりやすい違いですよね。各商品の比率はポートフォリオ、各資産の比率はアセットアロケーションというわけです。

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資産クラス配分については「ポートフォリオ」と言っても良い

しかしポートフォリオという言葉は、そこまで明確に使い分けされてはいないようです。

資産クラス配分についてポートフォリオと呼んでも全然問題なくて、「僕のポートフォリオは株と債券、半分ずつだよ」なんて使い方をして大丈夫です。

 

元々ポートフォリオは「書類を入れる折りかばん、紙ばさみ」のことらしいのだけど、昔はそれに有価証券を挟んでよく保管されていたことから、金融分野でもポートフォリオという言葉が使われるようになったようです。つまりは明確な定義がある言葉ではないのだね。笑

>参考:iFinance 金融情報サイト ポートフォリオ

 

逆にアセットアロケーションという言葉を個別銘柄の配分として使うのはちょっと違うと思います。アセット(資産)ってワードがついていますし。

おまけ:アセット・ロケーション

さらにややこしくしてしまうけれど、アセット・ロケーションという言葉もあります。

これは資産のロケーション(場所)、つまり口座別の配分を表す言葉です。

普通預金口座、定期預金口座、証券口座、NISA口座、確定拠出年金口座など、最近は口座の種類も多いですよね。これらの口座にどれくらい資産を配分するかチェックするのが、アセット・ロケーションです。

まぁ一般の投資家はあんまり使わなそうだし、アセット・ロケーションは、こんな言葉もあるんだな!くらいでいいのかもね。

まとめ

・ポートフォリオは個別銘柄の配分を表す言葉
・アセットアロケーションは資産クラスの配分を表す言葉
・ポートフォリオの意味は厳密に決まっているわけではないので、資産クラス配分の意味で使っても問題ない

 

こう考えると、ポートフォリオって言葉の方が汎用性があって便利な気がしますね。笑 でもマネー本や雑誌には両方の言葉がそれぞれ多く使われているので、知っておいて損はないと思います。

ではでは!

 

 

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