お金と幸福度の関係シリーズ、今回は「買い方によって人間の幸福度が変わるよ!」というお話です。
以前、買い物の心理学の記事でお伝えしたように、何を買うかだけでなく、どのように買うか?によっても、人間の心理に影響が出てきます。
例えばクレジットカードを使ったほうが無駄なものを買いやすくなる、なんて事象はその典型です。
そしてタイトルにもあるように、「未来の楽しみ」のための買い物は、いますぐ手に入る買い物よりも幸福度が上がるという効果があるのです。
今回はそのあたりのお話を書いておりますよ。
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人は未来に喜びを感じるもの
オランダで行われた研究で、これから旅行を予定している人1,000人を対象に、旅行の前と後の数週間で、どちらの幸福度のほうが高いかを比較したものがあります。
その研究によると、旅行後よりも旅行前の数週間のほうが幸福度が高かったことがわかったそうです。
この研究が示す通り、人には未来について考え、予想することで喜びを感じる特性があります。
つまり、「旅行楽しみだなぁ!現地では何をしようかなぁ!」という、楽しみを待つ時間自体が人の幸福度に結びつくというわけです。
この心理はきっとほとんどの人が想像できると思います。私も過去を振り返ってみると、旅行中や後よりも、旅行前のワクワク感のほうがなんか楽しかったな、という記憶は多いですからね。
人間って手に入ったものよりもこれから手に入る予定のものに対して、喜びを感じるのでしょうね。
未来のコストも大きく感じてしまう
ちなみに未来に対して感情が高ぶる効果は、コストの重さについても当てはまります。
先の予定を楽しみだと感じるように、未来に起きる面倒なことについても、より強く面倒だと感じてしまうのです。
月曜日の朝、「これから会社や学校に行くのがめちゃめちゃしんどく感じる…。」なんて経験はしょっちゅうですよね。行ったら行ったでなんとかなるのに気持ちが重くなってしまうのは、未来への想像がコストを大きく見積もっているためです。
つまり、面倒なことや嫌なことは先延ばしにせず、自分にとってコストになることこそ早めに片付けておくと良いわけです。
(特にお金に関しても考えるのが面倒って人は多いけど、早めにちゃんと考えて備えておいたほうが、自分の将来のためだと感じます…!)
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楽しい予定を作るための買い物をしよう
さて、未来に喜びを感じるという特性を使えば、より日々の幸福度が高められるはずです。
わたしたちは買い物をするとき、普通はすぐに現物を手に入れますよね。
しかし、あえて商品の受け取りを先の日程にしたり、目標達成したときに欲しいものを買うようにしたりと、楽しみを先延ばしにする買い物を心掛けてみてください。
または、数ヶ月〜半年先の旅行を予約しておくのも、もちろん効果的です。(これまで見てきたようにコストも過大評価されしまうので、決済は先払いが良いですよ!)
繰り返しになりますが、楽しみに待つ時間が人の幸福度を作ります。
将来の楽しみが待っている状況を常に作ることで、毎日の幸福度が上がります。ただ買い物をするよりも、楽しみが用意されていれば、それを糧に頑張れるという効果も期待できますよ。
まとめ
以上、未来の楽しみを買うことで幸福度を上げる方法でした。
人間の特性を考えれば、嫌なことや面倒なことは早く片付けて、楽しいことは先延ばしにすることが幸福度を上げるコツなのですね。
常に先の楽しみを持つこと。同じ買い物をするなら先の楽しみを買うこと。
これらはすぐに試せる方法だと思うので、ぜひ実践してみてね。
ではまた!
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