こんにちは、しにち(@yurukashi_yrks)です!

何か頑張ったあとに、自分へのご褒美を用意してあげることってありますよね。モチベーションを保つ意味でも大切なことだと思います。

自分も嫌な仕事や作業をやり遂げたあとには、好きなものを食べにいったり、映画を観に行ったりなど、ご褒美として何かをすることはよくあります。

しかしある目標に向かって頑張っているとき、この自分へのご褒美によって逆に目標から遠ざかってしまうことはないでしょうか。

ダイエットしているけど、1週間頑張ったからご褒美でケーキを食べてしまった。節約中だけど、仕事で大きなプロジェクトを任されたからお祝いにパーッと飲みに行った、などなど。

「今日くらいいっか!」と自分を甘やかし、後に後悔してしまうような経験、きっとあると思います。なぜこんなことが起きてしまうのか。今回はそんな心理についてご紹介です。

 

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目標があるときに注意したい心理

「頑張った自分へのご褒美」は誰しもやったことがあると思います。もちろんダメなことではないのですが、上記のようにそのご褒美によって目標から自分を遠ざてしまうことがあります。

・ダイエットを1週間頑張ったから今日はご褒美にケーキを食べよう!
・1ヶ月食費を節約できたから、ご褒美に好きなものを買いにいこう!

よくありがちなことかと思いますが、これはそれぞれ「痩せる」「お金を貯める」という目的に照らし合わせると、後退している取り組みですよね。

本当に目標を達成したいのなら、本来は余計なカロリーを取るべきではないし、浪費をするべきでもありません。実はこれ、人間のある心理によって引き起こされる選択なんです。

「罪のライセンス」という心理

ブリストン大学の研究者がこんな実験をしたことがあります。

ある2つのグループ対して異なる意見を投げかけ、賛成か反対か答えるように指示しました。

1つのグループには「ほとんどの女性は仕事より家事の方が向いている」という極端な意見を伝え、もう1つのグループには「女性の中には外で仕事をするよりも家庭での家事に専念する方が良い人もいる」という意見を提示しました。

前者のグループでは「そんな意見はとんでもない偏見だ!」と言わんばかりに全員が強く反対という答えを示しました。後者のグループについてはみんな普通の意見だと判断し、全員が賛成を示しました。

そしてそのあと、それぞれのグループには別の実験として模擬採用面接をしてもらいました。自分たちが面接官になり、金融や建設など、比較的男性社会といわれる企業の重役という設定で、男女数人の評価を行うというものです。

すると、最初の実験で「ほとんどの女性は仕事より家事の方が向いている」という意見に強く反対したグループの方が、男性を贔屓するような評価を下したんだそうです。

研究者によると、「女性は家事にむいている」という意見に反対することでそのグループは能動的に「良いこと」を実践したと思い込み、それにより「悪いこと」をしてもよいという心理が働いた結果だと言います。

 

このように、人は自分の取り組みを道徳的に「良いこと」だと認識すると、良いことをした分悪いことをしても構わないという勘違い起こしてしまうことがわかったそうです。

つまりダイエットや節約に当てはめると、食事制限や買い物の我慢を「道徳的に(もしくは一般的に)良いこと」と認識してしまうと、罪のライセンスが働き、実行したあとに「悪いこと」をしたくなってしまうわけなんですね。

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こんなときに思い出してみよう

目標をきちんと達成するためには、この「罪のライセンス」という心理が障害になることがあります。

そのため、自分のやっている取り組みを「良いこと」と判断するのでなく、「目標にむかって必要なステップ」と認識することが大切なんだそうです。

コツとしては、自分にご褒美を上げたくなったとき「なぜいまこれを頑張っているのか」を思い出すと効果的です。自分の取り組みは「良いことだからしている」のではなく、「目標達成のためにしている」のだと脳が認識し、罪のライセンスが働かなくなるようです。

目標にむかって頑張ってはいるんだけど、途中でつい反動が来てしまうという人は、試してみると良いと思います。

まとめ

・自分へのご褒美として、時に目標達成とは逆のことをしてしまう心理がある
・「罪のライセンス」という心理により、人は自分の行いを「良いこと」と判断すると、次は「悪いこと」をしたくなる
・自分の行いを「良いこと」と思うのではなく目標達成のためのステップだと思うことで、罪のライセンス心理から逃れることができる

 

思い返してみると、自分もお金を貯めようとしているのに、なぜか逆に浪費してしまったなんてことがあったなぁ。こうやって心理について知ることって大切ですね。

頑張っているのにどうしてもうまくいかない、自分は意思が弱い、なんて思っている場合でも、実は自分のせいではなくて人間心理が原因かもしれません。

このように知識を習得して、賢く自分をコントロールしていけたらいいですよね。

ちなみに今回の話は下記書籍を参考にしているので、興味があれば読んでみてください。

 

 

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