日本においては少子高齢化、年金問題を筆頭に課題が山積みです。
だからだと思いますが、テレビや本では「このままではやばい!」といった趣旨のものが多いような気がしています。
そんな中で生活していると、私たちもつい悲観的に未来を捉えがち。だけど課題だけが増えているわけじゃなく、テクノロジーの進化を中心に未来に希望が持てる要素だって多くあるのですよね。
テクノロジーや制度の変化によって、私たちの世界は大きく良い方向に変わる可能性がある。悲観的に考えすぎず、そんな風に少し楽観的に世の中の動きを捉えてみると、これからの変化をもっと楽しめるのかもしれません。今回はそんなお話。
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Contents
AIやロボットにより私達は今までの不可能を可能にできる
ここ数年で一気に身近になったこれらのテクノロジー。囲碁AIはプロ棋士を倒し、Google、Amazon、AppleをはじめとしたIT企業はAIスピーカーなどの製品を既に発売しています。
また、ロボットについても工業、建設、医療など幅広い分野で導入されています。例えばアメリカのヘルスケア企業であるインテュイティブサージカルがダヴィンチという製品を出しており、医療用ロボットによる外科手術はもう一般的になっています。今年保険適用範囲も拡大されたことで、さらに普及されることが見込まれています。
バーチャルリアリティ(VR、仮想現実)もすごいですよね。VRを使って仮想旅行が楽しめるようになるなんて構想や、各産業で様々なシミュレーションをVRで想定してトレーニングに用いる取り組みも考えられているそうです。
プロジェクションマッピング、ブロックチェーンなどもあるし、IT技術の進化はまだまだ続きそうですね。このように、ITのおかげで私たちは、これまでできなかったことができるようになるわけです。
テクノロジーが人間の仕事を担うようになる
そうなると人間がこれまで担っていた仕事は、AIやロボットに代替させたほうがより効率的だし低コストになります。
オックスフォード大学の研究で「これからの10〜20年でアメリカの仕事の47%がAIに奪われるだろう」という結果が出ているのだけど、それに追随するように巷では「AIに負けないスキルを身につける」「これから生き残る仕事」といった、労働者の不安を煽る本がたくさん出版されています。
でも個人的には、AIやロボットが人間の代わりに精度の高い仕事をしてくれるのなら、人間は他のことに時間を使えるし、人間にしかできないことに専念できるから良いことじゃないか!と思っています。英語をやれやれと未だに会社から言われますが、そのうちAIがなんとかしてくれると考えてますし。笑
仕事がなくなる心配をする人もいるかもしれないけど、上記のように人間にしかできないことに価値が出てくるから、新たな雇用ニーズも必ず出てくるはずです。
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ベーシックインカムという可能性
テクノロジーの進化に加え、ベーシックインカムの考え方も、ここ最近メジャーになってきています。ベーシックインカムとは、国民が生きるだけのお金を国が支給し、貧困をなくそうという制度です。
貧困の解消だけでなく、最低限の金銭的保証があることでみんなが好きな仕事についたり起業にチャレンジするようになり、一人ひとりの生産性や幸福度が上がることが期待されています。
このベーシックインカムについては、アメリカで実際に検証が行われているくらい、実は大真面目な構想なのですよね。
ベーシックインカムが適用させると、必然的に年金制度がなくなるため、票田である高齢者の反対もあって日本ではすぐの実現は難しいと言われています。しかし数十年スパンで考えた場合、海外で実際に導入される例が出てくれば、日本においても導入される可能性は0ではないかもしれません。
そうなれば「明日の会社、憂鬱だな…。」なんてことはなくなります。嫌な労働からは解放され、自分のやりたいことに力を注げるようになるわけです。
労働やお金の心配がなくなったとき私たちはどうするか
テクノロジーが人間の面倒なことを全部やってくれて、ベーシックインカムで生きていくだけの生活費は保証されている。そんな世界を想像したとき、私たちはどうなっているのだろう。
有名なマズローの欲求5段階説では、生理的欲求、安全的欲求、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求の順に位置づけされていますが、テクノロジーとベーシックインカムで生理的欲求や安全的欲求は満たされれば、人はそれより上位の欲求を満たしたいと考えるはずです。
私の意見なのですが、そうなったとき、自分を表現できる仕事や趣味を持っていると強いんじゃないかな。かっこよくいうと、人間にしかできないクリエイティブな取り組みをして、それを仲間と共有し合うような生き方ができれば、他の人からの承認が得られたり、自己実現ができることで、より幸福度を高められると思っています。
まとめ
かなり極論もあったけれど、世の中の動きによっては将来は必ずしも悪いことばかりじゃない可能性はあると思うのだよね。
だからといって、何もしないという選択肢はナンセンスだと思っているので、自分にできる備えをしながら、「なんとかなるさ!」の精神でやっていきたいところですね!
関連記事です。
・ちきりんさんの本「未来の働き方を考えよう」を読んだ書評ですが、ちきりんさんも未来を肯定的に捉えています。テクノロジーや社会の変化を怖がるのではなく、それらに応じて変化していけばいいのですよね。
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