自分が初めて直面することでも、他の人は既に経験していて解決策を知っているということは世の中にたくさんあります。
今は情報化社会という前代未聞の時代なので、人間がこれまで経験したことのない初めての事象が色々と出てくるとかもしれませんが、人の心理や行動といったものはいつの時代も変わらないんですよね。そういった普遍的なことについては、昔の人々が教訓や法則としてまとめてくれています。それらを知っているだけで役に立つことってありますよ。(自分が読書好きな理由の1つです!)
そんなわけで、自分が仕入れた「普遍的な法則」について紹介できればと思います。今回は「2:6:2の法則」についてお伝えしますよ。
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2:6:2の法則とは
「2:6:2の法則」とは、「集団や組織は、2割の優秀なグループ、6割の普通のグループ、2割の怠惰なグループで構成されている」ということを意味する法則です。別名「働きアリの法則」と呼びます。ちなみに私は以前本で読んで知りました。
働きアリというと、全てのアリがちゃんと働いているイメージですが、実は全体の2割のアリは何もせずにフラフラと遊んでいるだけらしいです。この現象が人にも当てはまることから「2:6:2の法則」は組織論などで良く使われています。
学校や会社を思い浮かべてみてください。みんながテキパキ働いているかというとそうではなく、一部は手を抜いたり怠けたりしていますよね。
「働かない人=悪」は必ずしも正しくない
働かないのであればその2割を省いちゃえばいいじゃん!という意見、ごもっともです。しかし、事はそんな簡単ではないのが面白いところ。
働きアリの話に戻りますが、その働かないアリたちを排除したとき、残ったアリのうち約2割がまた自然と働かなくなることがわかっているそうです。
そしてこれも、もちろん人間の集団に当てはまります。これまで普通に働いていた人も、怠け者がいなくなると自分が怠けてきてしまうんですね。働かない人がいるから他の人が頑張って働くということでしょう。
こう考えると「働かない人」を単純に異動させたり辞めさせたりするのは得策ではないです。周りの人の志気を上げるためにも働かない2割のグループは必要と言えるわけですね!なんか良い話だなぁ。笑
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こんなときに思い出してみよう
さて、この法則をどう生かしていけるだろうか。
組織の中の法則なので、リーダーやマネージャーなど、人を指導、管理する立場になったときに思い出すと良いと思います。
働かない人や生産性の低い人がいたとしても、この法則の通りそんなグループが2割程度いるのは当然のこと。
そう思えれば、上の立場としての取る行動は変わってきます。安易に人を辞めさせたり、無理にプレッシャーを与えてしまうことを避け、組織のために必要と理解した上でそのグループを配置しておくことができます。つまり、組織を無駄に崩壊させることを防げるわけですね。
自分の経験ですが、なんでもかんでもプレッシャーを与え続けるようなマネージャーの下で仕事をしたことがあります。(あれはイライラした…)
短期的にはプレッシャーのせいで生産性は上がりましたが、その後に人が辞めたり部下からの評判が悪すぎたことで、結局そのマネージャーは飛ばされてしまいました。
今となってはわかりませんが、もしそのマネージャーがこの2:6:2の法則を知っていれば、人のお尻をたたくようなマネジメントではなく、仕組みを変えたりモチベーションを上げたりするような、別の方法が取れていたのかもしれません。
まとめ
・「2:6:2の法則」とは「ある集団や組織は2割の優秀なグループ、6割の普通のグループ、2割の怠惰なグループで構成されている」という法則
・ 怠惰なグループを除外しても、残りのグループの中で再び2割の怠惰なグループが生まれる
・人をマネジメントする立場になるときに活用し、安易に人を排除することを避けるべき
いかがでしたでしょうか。
自分が初めてこの法則を知ったときはすごく面白いと感じたのを覚えています。
法則を知る知らないで様々な場面での決断力が違ってくるので、ストックとして覚えておいてきっと損はありませんよ。今後もこのような法則について紹介していければと思います。
ではでは!
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