どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!
先日発売された、ひろゆき氏著の「これからを生きるための無敵の―お金の話」、早速読了いたしました!
ひろゆき氏の考え方って個人的には結構好きで、以前彼の「天職なんて存在しないのでは?」って意見についても記事にしています。
そんなひろゆき氏が語るお金の話、ぜひ知りたいな!と思って購入した本書。
内容としては、お金の捉え方、日本の将来、ベーシックインカム、投資、稼ぎ方、そしてお金の不安をなくす方法についてまで、幅広いです。
ひろゆき氏の独自の哲学が語られていて、おもしろかったですよ。
というわけで、レビューとして一部ご紹介です!
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Contents
お金のある人とない人の格差はこれからも広がり続ける
まずはひろゆき氏が考える日本の格差について。
ひろゆき氏は、これからもお金を持つ人とそうでない人の格差は、広がり続けると話しています。
今の社会は、大雑把に言うと、誰にでもできる仕事をしている人80%に対して、その人にしかできない仕事をしている人が20%いるーそういう感じだと思います。
(中略)たとえば、何かメディアを作ろうと思った場合、昔だったら、まず編集部を作って、ライター募集の広告をアルバイト求人雑誌に出して、応募してきた30人くらいを面接するわけです。
(中略)そこからライターさんに指示を出して、書いてもらった原稿を見て、ペンで直して、ファックスを送って…というようにものすごい手間がかかっていたんです。一人ですべてをこなすのは無理です。
でも今は、これらすべての工程がオンラインでできます。「このテーマで書いてください」「こんな感じです」で済むわけです。つまり、たった一人でライターさんを30人も50人も扱えるようになった。
(中略)稼げる一人に対して、誰でもできる仕事をする人が90人とか、99人とかの社会になりつつあって、今後この状況はますますエスカレートしていくでしょう。
オンラインサービスの発展、そしてAIのおかげで、昔ならすごく手間だったことが、今は簡単にできるようになっています。
それはつまり、オンラインサービスやAIで代替できる労働力はなくなっていくということです。
AIと労働力の論争では、「AI時代にはこれまでなかった仕事が生まれるから、今の仕事が奪われても問題ない!」という前向きな意見もあるけれど、そうだとしても新しい仕事のための知識やスキルを習得する必要が出てきます。
そのため、何もしないでいると仕事はなくなり、結果年収も下がっていくことは、経済合理主義の構造上、間違いなさそうに思えますね…。
じゃあ知識やスキルがない人は生きていく術がないのか?って話になるけれど、格差ができてしまうからこそ、日本ではベーシックインカムの導入が有益であるとも、ひろゆき氏は話しています。
今のところ、日本においては月7万円くらいなら現実的に可能といった試算もあるようですね。
お金があれば幸せ?お金がないと不幸?
世の中が二極化していく流れは止められそうにない。
ということは、お金を持っている幸せな人たちと、そうではない不幸な人たち、2種類に分かれていくのでしょうか?
もちろん、そうではありません。
二極化が進んで収入が下がる危険に晒されても、それがイコール不幸につながるわけではないです。逆に言うと、お金があるからといって幸せ、とも言えないわけで。
お金があること、そして幸せであることは別に考えるべきだと、ひろゆき氏は語っています。
自分がお金持ちになって確認できたことは、「お金を持っても大して人生変わらない」ということです。
実は昔から僕は、「お金持ちって、たぶんこんな感じなんだろうな」って想像して知ってはいたんです。
世の中のいろんな商品に値段がついているわけですが、お金があればそれらを買うことができます。
でも当然ながら、値段のついてないものは買えません。値段がついているものだけが買える―お金ができることってそれだけなんです。
(中略)お金を持ったから幸せになれるの?って言ったら、なれません。人生が楽しいかどうかに対して、お金の多寡って、あんまり関係ないと思うんです。
結局お金ができることは「この程度だ」って知っているかどうかが、僕は重要だと思っています。
2ちゃんねるが流行したことやその他のサービスによってお金持ちになったひろゆき氏。
お金がない状態と、お金がある状態を知っている彼は、「お金と幸せは関係ない」と断言してます。
確かにお金はすべてじゃないし、値段がついているものしか手に入れることはできません。
お金で手に入る「地位財」よりも、健康や友人、家族といった「非地位財」のほうが幸せに結び付くって研究結果もあるくらいなので、「お金と幸せは別である」という事実を認識すべきなんでしょうね。
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大事なのはお金じゃなく、「不安を感じない状態」を作ることである
お金と幸せは別次元の話である。
その事実を知ってもなお、やっぱり私たちはお金が欲しいですよね。私も同じで、お金はあるに越したことがないと思っています。
では、なぜ私たちはお金が欲しいのだろう?
この本を読んで再認識したのだけど、私たちがお金を欲しがるのは、「ものを手に入れたいから」というよりも「安心が欲しいから」という気持ちのほうが強いからだと思います。
そうだとしたら、不安を感じない状態を作れれば、お金に執着しなくて済むのですよね。
皆さん、お金が欲しいですよね?でも、なぜ自分はお金が欲しいのか、考えたことはありますか?
(中略)お金が欲しい理由は人それぞれですが、ひとつはっきりしているのは、お金がなくなったら怖いから、です。
「老後のための備え」って言いますが、それは働けなくなって引退したあとにお金がないと困る…家賃も払えないし、ご飯も食べられなくなる…そう思うから、蓄えたいわけですよね。
(中略)つまり、皆さんが本当に欲しいのは、「お金」じゃなくて、「安心」なんじゃないでしょうか。
安心…つまり「不安を感じない状態」が欲しいんです。であれば、「不安を感じない状態」が実現すれば、お金は欲しくなくなるのではないでしょうか?
あるいは、こうとも言えます。お金がなくても不安を感じない状態にすればいい。
お金がなくても不安を感じない状態…つまり、消費が収入や貯蓄を上回る心配がない状態ってことです。
お金がないと不安な人って、収入や貯蓄に対する支出の割合が大きかったり、「比較的高水準の収入をもらい続けない限り、維持できないくらいの消費」が普通になっている人だと思うのですよね。
お金の不安を取り除く第一歩は、「お金を使わなくても満足できる生活設計」が重要で、そのためには無駄な支出はなくし、お金をかけず楽しめればベストなわけです。
お金を使わないで楽しむ「技術」を身につけよう
ここまで見てきたように、無駄な支出をなくし、お金をかけずに楽しめれば、お金の不安から解放されます。
ただ、言葉にするのは簡単でも、実際問題として支出を減らすことは難しいし、無駄をなくしたとして、それでも楽しむためには結構な量のお金は必要だろう!と感じるはずです。
それもそのはずで、私も含め多くの人が「楽しみ=お金をつかうこと」って価値観が根付いているのですよ。
休日の予定といえば旅行や映画、飲み会などが一般的で、どれも出費がかさむものばかり。それが当たり前だと、いつの間にか思い込んでしまっているのです。(おそらくメディアや周りの人たちからの影響ですね。)
そんな、お金を払って楽しむのに慣れている私たちは、お金をかけずに楽しむ方法を知らないし、楽しみ方もわかりづらい。現代人にとって、お金を使わずに楽しむことは、むしろ1つの技術であると言えます。
逆に言うと、「お金をかけずに楽しむ技術(能力)」を身につけられれば、「 お金がなくても不安を感じない状態」にどんどん近づけるはずです。
「どうやって楽しく暮らすか?という心構えが少しあるだけで、割と人は楽しく暮らせたりします。
すごいブサイクとかすごい貧乏に生まれたとしても、楽しそうな人っていますよね。逆にそれなりに美人とか、それなりにお金持ちの家で暮らしているのに、不幸そうな人もいますよね。考え方次第なんです。
(中略)そういうわけで、お金を使わないで楽しく暮らす能力はすごく重要です。(中略)お金が心配な人は、お金を使わないで生活する知恵を身につけたほうが、将来楽しく暮らせる可能性が高かったりします。
私も経済的自由を目指しているため、お金をかけずに楽しめることを模索・実践中です。
「楽しい」って感覚は主観的なものなので、お金をかけずにそれが味わえるなら、それが一番いいと思っています。
個人的には、何かを作るような生産的な趣味は、そこまでお金がかからないものが多いし、没頭もできて、作ったあとに達成感が得られるのでおすすめです。
お金を使わずに楽しむことは、1つの技術。
そう考えると、ちょっと習得意欲が湧いてきませんか。
まとめ
そんなわけで以上、ひろゆき氏著の「これからを生きるための無敵の―お金の話」の書評と、お金の不安をなくす方法についてでした。
お金の不安をなくすには、お金がなくても不安を感じない状態を作ること。これはまさに共感の意見でした。
多くの人は収入を上げることを意識しますが、格差と競争が避けられない今、収入アップだけに注力するのは大変です。
たくさんのお金を必要としない生活設計、そしてお金がなくても楽しめる技術・能力の習得、これらも非常に大事な取り組みだとあらためて感じましたね。
本書ではさらに、お金の良い使い方・ダメな使い方、これからの時代の稼ぎ方についても書かれていて、おもしろかったです。
ひろゆき氏の考え方が好きな人、お金の不安を抱いている人は、興味があればぜひご一読くださいね!
ではまた!
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