こんにちは、しにち(@yurukashi_yrks)です。
世の中には私たちが知らない心理的な法則がたくさんあります。知らず知らずの間に、無意識で影響を受けているのですよね…。
つまり、心理的な法則を知っているか知らないかで、賢く生きられるかどうかが決まります。このブログを見てくれている人には、賢く生きる方法を伝えていきたいと思う次第です。
というわけで、先日紹介した返報性の法則に続いて、今回は「権威の法則」のご紹介です。
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権威の法則とは
権威の法則とは、「人は権威を持っている相手に対しては盲目になり、それが正しいかどうかに関係なく従ってしまう」というものです。
これを示した有名な実験に、「ミルグラムの実験」があります。
博士の前で、2人の被験者にそれぞれ教師と生徒の役を演じてもらいます。
権威ある博士は、教師に対して生徒に問題を出すよう指示します。生徒は椅子に座ったまま問題を聞き、その問題について4つの選択肢から答えを選びます。
生徒の答えが間違っていた場合、教師は目の前のボタンを押さなけばなりません。ボタンを押すと、生徒の座っている椅子から電流が流れるようになっており、さらに間違えた数に比例して電圧が強くなる仕組みとなっています。
権威ある博士は、「許可は取ってある。大切な実験なので、躊躇せずに協力するように」と教師に伝えます。
実験がスタートし、生徒は答えを間違えました。教師がボタンを押すと椅子から電流が流れ、生徒は大声を出して痛み始めます。
教師はその姿を見て、博士に大丈夫なのかと問いますが、「許可はとってあります。絶対に止めないでください。」という博士の指示に従い、問題を出し続けます。
電圧はさらにあがり、生徒の痛みはさらに大きくなっていきます。しかし、教師は辛い気持ちを抱きながらも、さらに実験を継続していきました。
この結果、途中で投げ出す人もいましたが、65%の被験者が、最大電圧の450ボルトに至るまで実験を続けたのです。
つまり、これは悪いことだ、やめるべきだと感じていても、権威ある博士の前では盲目になり無意識のうちに服従してしまったというわけなのです。
ちなみに生徒ですが、実は電流は流れておらず、教師を騙すために演技をしていただけでした。本当にこんなことしたら人道に反した実験ということで、逮捕されちゃいますからねw
権威の法則がわかる身近な例
日常生活の中でも、この権威の法則が働いている場面は多いのです。
例えば会社で部長、課長、リーダーといった肩書きがある人からの指示には、例え良くないと思っていても従ってしまうことってありませんか。
これは「部長が言ったからやろう」「リーダーが言ったからやらなくちゃ」という権威の法則が、無意識に働いているわけですね。
役職がある人はそれなりに実績を出した人だし、上司からの命令なんだから従って当たり前だよ!と思うかもしれません。
しかし問題なのは、内容に納得をしたから受け入れるのではなく、権威がある人の発言だから受け入れてしまうという部分です。
良くないことであれば、別の上司に指示を仰ぐとか違う方法を提案するとか、やり方は色々あるはず。
それでも上司の指示に従ってしまったのはやはり権威の法則で無意識に従ってしまったということなんだよね。
再度ミルグラムの実験を例に出すけれど、本来であれば実験だとしても人に危害を加えるなんてあってはならないことです。誰でもわかるこの道理を無視し、博士の言うことを信じてしまったというのが、人間心理の怖いところですね…。
実生活に役立てよう!
さて、この権威の法則を実生活でうまく活用できないものだろうか。
権威の法則は、権威のある人物からの指示には従ってしまうというもの。であれば、自分に「権威がある」と思わせることで、相手を従わせることができるはずです。
「自分は博士でも偉人でもなんでもないから、権威なんかないわw 」と思わず、相手に何をどう伝えるかを工夫してみましょう。
例えば、自分の実績を最初に相手に伝えておくと効果的です。
講演会やセミナーで登壇する人が、最初に自分の書いた本や実績を話しますよね。あれは、最初に「自分はすごい人物だ!」と印象づけておくことで、参加者に権威を認めさせ、講演の内容を受け入れやすくさせるためなんだそうです。
どんなに小さい実績でも、それを印象づけておくだけで、普通に伝えるよりも「昔実績を作った人の意見なら従っておこうかな」と思わせることが可能になるのですね。
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まとめ
・権威の法則とは、権威に対して人は盲従してしまう法則
・肩書きのある人に無意識に従ってしまうなど、日常生活にも見られる心理
・小さなことでも権威を印象づけておくと、自分の意見に従ってもらいやすくなる
というわけで、今回は権威の法則でした。
相手に権威を伝えることで活かせると話したけど、防御策として使ってみるのも有効だと思います。
権威ある人と接するとき、「この人が言うから従おう」ではなく、「この指示って本当に正しいのか?」と思うことで、権威の法則を見破り、不必要な指示に従って損することを避けられるかもしれないですよ。
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