こんにちは、しにち(@yurukashi_yrks)です。
知っておくと得するシリーズとして、世の中の普遍的なルールや法則なんかをご紹介しております。
こういうルールを知っておくと、迷ったときの判断の助けになったり、何か考えるときのヒントになるので便利なのですよね。
自分は小説や漫画、ビジネス書やマネー本など幅広く読む雑食なのだけど、心理学系の本もちょいちょい読んだりしています。メンタリストDaiGoさんの本なんかは結構好きですね。
人が無意識に行動していることって、元々備わっている心理的な法則に従っているケースが多いらしいのです。
そんなわけで今回はそんな法則の1つ、「返報性の法則」をご紹介します。
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返報性の法則とは
返報性の法則とは、「人は何かを他人からしてもらうと、お返しをしなければならないという無意識の感情が働く」というものです。
こんな例があります。
ある宗教団体が路上で募金活動を行っています。そこに1人のビジネスマンが通りかかり、無視して立ち去ろうとすると、その宗教団体の青年が立ち寄り、一輪の花を差し出してこう言います。
「私たちからのプレゼントです。どうぞ受け取ってくたさい。」
そんなことを言われても花なんて全くいらないビジネスマンは、その花を突き返そうとします。
しかしながら青年は「お金はいりません、ほんの気持ちです。どうか受け取ってくたさい」の一点張りでラチがあきません。
そしてとうとうビジネスマンはその花を受け取り、代わりに1ドルを青年に渡しました。
やっと解放されたビジネスが小道を曲がると、そこには大量の一輪の花がゴミ箱に捨てられていました。
どうでしょう。ビジネスマンは必要もない花を受け取ってしまったことでバツが悪くなり、お金を寄付してしまったという話です。
いやいや、これは無理やり寄付させたんだから、「お返しをした」わけじゃないんじゃないか!?
と思うかもしれませんが、問題はそれでも結果的に寄付をしてしまったというところにあります。
普通に考えれば、必要のないものを無理やり渡されたら、その場に置いて立ち去るか、「どうも」と言ってタダで持ち帰り、あとで捨てればいいだけの話です。別に脅されているわけではないですから、お金を寄付する必要なんて1ミリもありません。
にもかかわらず、ビジネスマンはお金を寄付してしまいました。
そのときの気持ちは「面倒くさいから」なのか、「申し訳ないから」なのか、「仕方ないから」なのかはわかりません。結果的に寄付をしなくちゃ、という思考が働いてしまったわけです。
心理学でもわかっていることですが、「何かしてもらったら、お返しをしなくちゃ気持ちが悪い」という感覚になるのが人間なのだそうです。完全に無意識による心理ですよね…。
私が以前経験した返報性の法則
この法則を知ってから、過去の出来事を思い出してみたのだけど、実際似たようなことに直面したことがあります。
大学の卒業旅行でロサンゼルスのハリウッドに行ったとき、様々なコスプレイヤーがハリウッドスターの真似をして、観光客と写真を撮ってチップをもらっていたのですね。
基本は観光客から写真を頼むのだけど、結構強引なコスプレイヤーもいました。そのコスプレイヤーが当時大学生で浮かれていた自分に無理やりポージングをさせて写真をとり、チップをせがまれたので、思わず渡してしまった…という経験です。
こんな風に、何かしてもらったからお返しをしなくちゃという心理、きっと経験ありますよね。
こないだ残業付き合ってもらったから、今度資料作り手伝ってあげようとか、簡単なプレゼントもらっちゃったから、代わりになんかおごってあげようとか、職場でも学校でも、何かしら思い当たることがあるはずです。
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返報性の法則が活かせる場面は?
この法則、汎用性はかなり高そうです。
何かをしてもらいたい相手がいたら、まずはこちらから何かをあげ((もしくはしてあげる)と有効なわけですからね。
仕事を例にすると一番わかりやすいと思うけど、モノを売りたかったら、先にお客さんに無料でモノやサービスをあげると効果的です。
そして周りからの信頼得るためには、まずは自分から同僚や上司の仕事を手伝ったり、何かメリットがあることをしてあげると、これまた効果的ということですね。
また、逆に防御としても使えると思います。
例えば他人に無償で何かをしてもらい、何かお返ししなきゃという気持ちになったとき、「は!!これはもしや返報性の法則が働いてる!」と気付くことができれば、無理に何かを与える必要もなくなります。
特に対セールスマンなんかのときは有効ですよ。
まとめ
この法則からすると、人に恩を売ったり、与えることは最終的に自分に利益をもたらす合理的な行動ということになります。
啓発本なんかにも「まずは人に与えること」なんて書いてありますが、この法則から考えると、あながち間違ってはないということがわかりました。
この返報性の法則ですが、「影響力の正体」という本に詳しく載っているので、興味があればよかったら読んでみてくださいね。
ではでは!
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