どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!
今年に入ってから積立方針を変更し、つみたてNISAで国内投資信託を買いつつ、ETFを定期購入していくことにいたしました!
理由は年明けの記事に書きましたが、今は老後よりも老後までの生活を支えられるような資産設計をしたいと考えたからです。
メインの積み立てはETFにしつつ、サテライト的に賞与や一時金を個別株などに充てていきたいと思っています。
今のうちの資産運用設定は下記!
☑︎住信SBIで毎日5000円分のドルを積立購入(手数料が最安)
☑︎月末にドルをSBI証券へ入金(無料)
☑︎ETF定期買い付けサービスにて月に3回、VYMとSPYDを2株ずつ(月計6株)積立購入やっと自動でETFを買う仕組みを構築できた。
賞与や一時金は個別株に充てる!— しにち@経済的自由を目指す採用担当 (@yurukashi_yrks) February 11, 2020
そして毎月購入するETFですが、↑のつぶやきでも書いた通り、以前から保有していたVYMと最近人気のSPYD、この2つに設定しました。
2つとも高配当ETFかつ分散されているので、長期的にインカムゲインを作るならもってこいの銘柄なのですよね。
VYMについては以前記事にてまとめているので、今回はSPYDについてまとめてみたいと思います。
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Contents
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当ETF)の概要
ではまず、SPYDの概要をざっくり書いていきますね。
※余談ですが、自分は最初にその銘柄を捉えるとき、一気に全部を理解しようとすると頭がパンクするので、まず概要だけざっくり理解するようにしています。
SPYDは米国の運用会社であるステート・ストリート社(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)が運用しているETFです。
ステート・ストリート社は世界3大資産運用会社の1つで、
運用額1位のブラックロック社(2017年時点での運用資産額:約6.3兆ドル)
2位のバンガード社(2019年5月末時点での運用資産額:約5.4兆米ドル)
に次いで3位であり、総運用額は約2.8兆ドル(2017年末時点)にのぼります。
(※運用額はリンク先のWikipedia参照)
設定されたのは2015年10月からなのでまだ日は浅いのものの、世界3大運用会社の商品ということで、安心感がありますよね。
そしてSPYDはステート・ストリート社の出しているスパイダーシリーズ商品の1つ。スパイダーシリーズではS&P500に連動したSPYが有名ですが、同じスパイダーシリーズでS&P500の中の高配当株に投資されたETFが、このSPYDとなります。
ベンチマークにしているのはS&P500 High Dividend Index(S&P500高配当インデックス)という指標です。このインデックスはS&P500のうち配当利回りが高い上位80社を対象に設計されています。
つまりS&P500の中から高配当株を厳選して運用してくれているので、当然ですがその分、配当利回りが高くなるというわけですね!
SPYDを構成する銘柄は?
さて、そんなSPYDを構成する高配当銘柄はどのような企業なのでしょうか?
2020年2月時点での構成銘柄は下記の通りです。
画像元:https://www.ssga.com/us/en/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
…はい。英文ということもあり、こう見るとイマイチどんな企業なのかわからないかもですねw
AppleやGoogle、Amazonなど、いわゆるGAFA(今はマイクロソフトを加えたGAFAMかな?)が入っていないのでインパクトに欠けると感じるかもしれませんが(自分の初見はそうでしたw)、実は私たちの生活に身近な企業が多く含まれています。
日本語で組み入れ企業上位10社をまとめてみたので、あらためてこちらをご覧ください!
どうでしょう?こう見ると、生活に身近な会社が多いことに気づきますよね!やはり自分たちが触れている商品の多くはアメリカ企業の製品なんだなぁと改めて感じますね。
またウエイトについてはそれぞれ1.3~1.5%ほどで、S&P500の加重平均と違ってほとんど均等に構成されています。この点はSPYDの特徴ですね。
SPYDのセクター構成はどうか?
構成銘柄は見てもらった通りですが、セクターで見たときはどうでしょうか?2020年2月時点でのセクター構成は下記となります。
画像元:https://www.ssga.com/us/en/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
★日本語ver
見ての通り、SPYDは一般消費財セクターと不動産セクターの割合が高いです。
セクターにはそれぞれ景気局面によって強さの違いがあって、一般消費財セクターは好況時に買われる傾向があります。(企業の投資や個人の消費が活発になるため。)
特に今は好景気局面なので一般消費財セクターの割合が高いのでしょうね。今後局面が変わったときは、企業の配当利回りも変化し、別セクターの構成割合が大きくなるのかもしれません。
不動産セクターは株式市場全体の株価の影響を受けやすいセクターなので、景気が後退したら構成割合は一気に下がる可能性があります。
いずれにせよ、その時々の局面に応じて配当利回りの大きい企業に投資してくれるのは、SPYDの便利かつありがたい特徴と言えそうです。
SPYDの運用実績・コスト・資産総額について
次にSPYDの運用実績、コスト、資産総額について見てみます。
運用実績は?
まずは運用実績について。
画像元:Yahoo!ファイナンス
2015年10月に30.19ドルからスタートし、2020年2月現在では40ドル近くまで伸びています。設定からまだ5年弱なので評価しづらいですが、好景気もあって、変動しつつも右肩上がりになっているのは素晴らしいですね。
コスト面は?
コストについてですが、経費率は0.07%とさすがの低水準です。バンガード社のVYMが0.06%(2020年2月時点)なので、それに比べると0.01%高いものの誤差の範囲かと思っています。
国内投信の信託報酬も年々安くなっており、eMAXISシリーズなんかは0.1%前後にまで下がりましたが、それでもこうした米国ETFの水準には少し及びませんね。
画像元:https://www.ssga.com/us/en/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
資産総額は?
そして資産総額ですが、2020年2月時点では約21億8,900万ドル(約2,400億円)です。
こちらもVYMと比較するとまだ10分の1にも満たないものの(VYMは2020年2月時点で396.4億ドル)、三菱UFJ国際投信が運営するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)なんかは570億円くらいですから、そう考えると規模の大きさと安定感が伝わると思います。
画像元:https://www.ssga.com/us/en/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
ちなみに全投資信託の資産総額の平均値は100~200億円ほどと言われています。
一般的には10億円以下の投資信託は選ぶべきではなく、理由は資金がまだ少ないためにコストが余計にかかったり(解約の際に元本を売らなきゃいけないとか、その売買コストがかかるとか)、繰り上げ償還リスク(効率運用ができず、投資信託が終了すること)があるためです。
まぁ今回のSPYDや有名なインデックス投信については無縁の話ですね!
分配利回りはどうか?
そしてそして、ETFを持つ上で最も気になる分配利回りは2020年2月時点では4.42%です。
VYMが3%ほどですから、やはり高配当を狙うのであればSPYDのほうが上ということになりますね!
画像元:SBI証券外国建商品取引サイト
ただし分配利回りが良いからといって、VYMやその他ETFより優れているわけではもちろんありません。
上で述べたように、SPYDは80銘柄に投資されていますが、VYMの投資先は約400銘柄であり、SPYDよりも分散が効いていることになります。
何を求めるかによって最適かどうかは異なるので、リスクとリターンを考慮して、保有していきたいところですね。
高配当株にデメリットはないの?
配当利回りがこれだけ高いと、デメリットはないのか?と気になりますよね。
高配当株にデメリットを上げるなら、配当を大きくする企業は既に成熟した企業が多いので、キャピタルゲイン(値上がり)は得にくいという点です。
また無配当の株や投資信託は、利益が再投資されるため税金がかからずリターンに反映されますが、配当株は配当のタイミングで利益確定されるので、都度税金分がリターンから差し引かれることになります。
さらに、高配当企業は株主ファーストで配当を優先し、設備投資や事業投資に資金が回せない可能性も、リスクと言えばリスクです。
このように配当が高いというのは高いなりの理由があるので、そのあたりの特徴を踏まえた上で、高配当株を保有する必要があるということですね…!
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まとめ
というわけで、今回はSPYDについてまとめてみました!
まだ設定から数年で日が浅いとはいえ、大手のステート・ストリート社が運営するスパイダーシリーズの1つであり、高配当企業80社に分散され、そして利回りが高いという点は、いずれも魅力ですよね!
毎月の積立購入に加えて、利回りが5%を上回る際などは、追加で買い増しもしていきたいところです。
それでは、また!
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