保有米国ETFについてまとめるシリーズ。
前回のVTIに続いて、今回はバンガード 米国高配当株式ETF(VYM)についてです。
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Contents
バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
バンガード 米国高配当株式ETF (以下、VYM)は、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスという指標をベンチマークとしたETFです。
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスは、イギリスの金融企業であるFTSEインターナショナル(Financial TimesとLondon Stock Exchange Group(ロンドン証券取引所)の共同出資企業)が算出する指標のようですね。予想配当利回りが市場平均を上回る大型株銘柄で構成されています。
VYMはこの FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動するよう設計されていて、構成銘柄数は402社に厳選されています。(2017年9月時点)アメリカ企業のほぼすべてを網羅するVTIと比較すると当然偏りますが、その分高配当株ばかりを集めているので、より高いリターンが期待されるわけですね。
運用先を見てみる
マイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、エクソンモービル、JPモルガンチェースなどが 構成銘柄上位となります。上位企業の配当利回りは、下記の通りです。
・マイクロソフト:1.86%
・ジョンソン&ジョンソン:2.28%
・エクソンモービル:3.5%
・JPモルガンチェース:1.98%
・ウェルズファーゴ:2.44%
・AT&T:5.42%
エクソンモービルやAT&Tはさすがに高いですね!株価が上昇しているので、マイクロソフトやジョンソン&ジョンソンなんかは高配当な印象が得られないかもですが、それでも日本株の配当率と比べると高いような気がする。過去の配当利回りや増配率なんかを見て算出されているのだね。
運用実績・コスト・資産額について
2001年からの設定来リターンは7.79%です。銘柄が高配当株に集中しているので VTIの6.87%よりも高めですが、その分値動きのばらつきは大きいでしょうね。
経費率(信託報酬)は0.08%でさすがの低さです!VTIのときも書きましたが、私のメイン保有投信であるeMAXIS Slimシリーズの信託報酬は0.2268なので、バンガード社の低コストには頭が下がるばかり。
純資産額は2018年1月現在で約213億ドル(日本円で約2.3兆円)で、VTIには及びませんが相当大きい金額だと思います。
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分配利回りはどうか
VYMの価格や配当は下記の通りです。
分配は年4回で、直近の配当金は0.6431ドル。価格は2018年1月18日現在で約88.5ドル、分配利回りは2.73%です。月に10万円程度の配当金が欲しいと思ったら、約40万株のVYM保有が必要ですね。頑張ろう。笑
高配当株にデメリットはないの?
設定来のリターンはVTIよりもVYMの方が高かったし、高配当株にはデメリットはないの?という疑問が浮かぶと思います。
もしデメリットを上げるなら、高配当企業は利益に対して配当比率が高いので、設備投資や事業投資分に資金が回せない可能性がある、というところでしょうか。つまり経営への圧迫ですね。
自社投資をすることで企業が成長し(もしくは効率化し)さらなる利益を生むケースは多いですが、高配当の維持に縛られ(投資家にとっては嬉しいことだけど)、経営強化ができない企業もあるようです。実力値以上の配当支給によって、結果として業績悪化となれば、株価低下・減配にも繋がってきてしまいます。
しかしそれは企業の実力次第。VYMでは、そもそも高配当であることを前提に経営計画を立てている優良企業が選定されているはずなので、大きな心配はいらないかもしれません。マイクロソフトやジョンソンなんて優秀な社員ばかりだし、かなりの利益率ですからね!
とはいえ、これら高配当の企業が今後も成長していくかどうかは、当然自分自身でもジャッジする必要があると思います。
まとめ
というわけで、今回はVYMについて簡単にまとめてみました。
調べれば調べるほど、ETFは奥が深いですね…。この間報告した通り、まずはVTIとVYMを購入してみたわけですが、他にも優良なETFはありそうなので、少しずつリサーチしていきたいと思います。
関連記事です。
・こちらがVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)についてまとめた記事です。
・個別株を見るときの基本指標をまとめた記事です。ファンドに組み入れてある企業を個別で見るときは、PERやPBRなどの指標を見てみると、競合他社との違いや良さが見えてくるかもしれませんよ。
・米国ETFには配当がありますが、インカムゲインについての考えをまとめた記事です。
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