同じ指標に連動してるのになぜファンドによって金額が違うのか!?
経済指標に連動して平均的なパフォーマンスの実現を目指すインデックスファンド。長期投資として積立を行っている人も多いですよね。
そんなインデックスファンドですが、ある経済指標に連動するファンドは1つではなく、色々な会社から出ています。
例えば日経平均に連動するファンドなら、
・三菱UFJ国際投信のemaxis日経225インデックス
・ニッセイアセットマネジメントのニッセイ日経225インデックスファンド
・住友三井トラストアセットマネジメントのSMT日経225インデックス・オープン
etc.
など、他にも多くのファンドが存在します。
インデックスファンドは日経平均やTOPIX、ダウ平均などの指標に連動するよう設計されていて、機械的に運用が行われる仕組みになっています。
にもかかわらず、どうしてファンドによって基準価額が違うのだろう?なんて気になったことはありませんか。
ここでは、指標が同じなのになぜファンドによって基準価額が違うのか、まとめてみましたよ。
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Contents
基準価額の違いを比べてみる
インデックスファンドは数多くあるので、ここでは下記2つのファンドを比較してみます。
・ニッセイ日経225インデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)
・インデックスファンド225(三菱UFJ国際投信)
まずはニッセイ日経225インデックスファンドですが、2017年8月1日現在の基準価額は21,892円です。
一方、インデックスファンド225については、同じく2017年8月1日現在の基準価額が4,844円となります。
両方とも同じ日経平均株価を指標として機械的に運用されているにもかかわらず、15,000円以上の差がついているんですよね。
なぜそんなに差がつくのか。それは下記2つの理由があるからです。
金額が違う理由①:売り出された時期が違うから
まず1つ目の理由は、売り出された時期の違いからくるものです。
ニッセイ日経225インデックスファンドが発売されたのは2004年であり、その頃は日経平均が上向きだった時期です。投資信託は10,000円からスタートするため、発売から順調に基準価額を増やしてきたのですね。
逆にインデックスファンド225の発売年は1990年。ちょうどバブルがはじけて、日本経済の下降が始まるタイミングです。そのため、発売から数年で半分以下にまで基準価額が下がってしまっています。
両方とも日経平均に連動しているので、値動きはほとんど同じです。しかし、上記のように、どこを起点とするかで基準価額が変わってくるというわけです。
金額が違う理由②:コストが違うから
もう1つの理由はファンドによってコストが違うからです。
ファンドには信託報酬や信託財産留保額といったコストがあり、その大小はファンドによってまちまちです。
コストが大きければ、その分運用益は押し下げられ、長期で見た時に基準価格の低下に繋がります。基準価額が低い理由はコストの違いにもあるんですね。
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同じ指標ならどんなファンドが最適なのか
では、同じ指標に連動するファンドなら、どんなファンドが運用に最適なのだろう。
コストが低いファンドというのは言うまでもないのですが、実際の指標の値動きに限りなく近いファンドが良いファンドと言えると思います。
投資家がインデックスファンドを買う理由は、その指標が中長期的に成長するだろうという期待があるからです。
しかし、ファンドの設計が甘く、実際の指標の動きと乖離してしまうようなファンドであった場合、仮に実際の指標がうまく値上がりしたとしても、その通りの成果が出ないリスクが発生してしまいます。
インデックス(指標)の通りにならないインデックスファンドなんて、嫌ですからね。
ちなみに下記は直近5年間の日経平均株価とニッセイ日経225インデックスファンドの推移比較です。
・日経平均株価
・ニッセイ日経225インデックスファンド
細かい違いはあるけれど、山や谷の動きも同じように推移して右肩上がりになっていますよね。
このように、コストが低く、実際の指標の値動きに限りなく近いファンドを選ぶことが最適だと考えています。
まとめ
以上、同じ指標に連動するインデックスファンドの基準価額が異なる理由でした。必ずしも基準価額が低いファンド=ダメなファンドというわけではないということですね。
しかし、基準価額が低いファンドには必ず理由があるはずなので、その理由は発売時期によるものなのか、コストの違いなのかといった点はしっかり確認するといいと思います。(まぁ同じ指標なら基準価額が高い方が安心かな、と個人的には感じるけどね)
よかったら参考にしてみてください。
ではでは!
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