はい、どうもです。
ここ1ヶ月くらい自分の中で新しいことにチャレンジしようブームが来ていまして、これまでは読まなかっただろう本なんかも直感で選んで買っているのだよね。
それでこのあいだ「マンガで分かる地政学」という本を読んでみました。
地政学って聞き慣れない言葉ですが、辞書によると「政治的な現象とそれが生じた地理的条件との関係性を研究する学問」とあります。
実は私、高校時代は早々に日本史・世界史からドロップアウトしていて(最初のテストで「こんなチマチマどうでもいいこと、覚えてられっか!」とさじを投げたw)、日本や世界の歴史や地理のことって全然知らないのです。
世界経済に投資してるわけだし、このタイミングで世界のことを勉強してみるか!と思ってこの地政学の本を一読してみました。
備忘録の意味も込めて、ここではアメリカの地政学について学んだことを記しておきますね。
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Contents
アメリカの軍事力は世界一
まずアメリカと聞くとどんな印象だろう。
個人的には世界経済のトップという印象が強かったのですが、それ以上にまず押さえたいポイントはずば抜けた軍事力を持っていることです。
アメリカは約70ヵ国以上の国と地域におよそ800の軍事拠点を持っています。
世界にはあれだけ国があり先進国も多く存在するのに、軍事力という点では実はアメリカの一極支配状態なんだそうです。
アメリカの支配状態って世界的にヤバイんじゃない…?と思ったのだけど、逆に一極支配状態の方が紛争発生の抑止力となって国際秩序は安定する効果があるのだとか。
そして平和が続けば各国の文化や経済が潤い、市場が成長するメリットもあるのですね。
つまりアメリカが強いおかげで世界経済が堅調に伸びているというわけです。軍事力が世界経済を支えているって話は知らなかったですね!
なぜアメリカは世界一まで強くなれたのか
ここからはアメリカの歴史のお話です。
世界史を放棄した私には新鮮だったのだけど、なぜここまでアメリカが強くなれたのかご存知でしょうか。
アメリカが世界一の軍事力を手にしたきっかけとなったのは、1800年代半ば以降に活躍したアルフレッド・マハン(1840〜1914)という人物です。
このマハンという人物は地政学の世界では有名なようで、アメリカ海軍の軍人、そして軍事史の専門家です。
マハンは海軍を退役後、海軍大学校で戦史の教官となり「歴史上、シーパワー(海上権力)を握った国が世界を制してきた。アメリカも海軍を強化し、海洋に進出すべきである」と唱えて、アメリカの国家戦略を考案してきました。
この国家戦略に習い、アメリカは着々と海軍に力を入れ海上戦力を培ってきたと言われています。
周辺にライバルがいないことと開拓精神が成長を促した
さらに、アメリカを大きな島と捉えると周辺にライバルがいません。
ロシアや中国などは大きな国土を有していますが、多くの隣国と接しているので内陸での戦争に備える必要があります。一方アメリカにはそれがないので安心して海洋に目を向けられたわけです。
またアメリカ人はもともとイギリスから渡ってきた「移民」です。移民である彼らは政府の保護などをあてにせず、自ら荒れた土地を耕して開拓していきました。
このアメリカ人特有の開拓精神もアメリカが成長した要因の1つと言えるようです。
いち早く海洋権力が重要と気付き、かつ周辺に敵がいないため安心して力を蓄えられ、開拓者精神を持って植民地を増やしていった。こういった経緯が今のアメリカの強さを作ったというわけですね…!
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地政学的に見たアメリカのこれから
さて、軍事力に恵まれ経済力もトップのアメリカですが、地政学的にこれからはどうなるのだろう?
そのポイントは移民問題だと言われています。
移民というと欧州の方が多いイメージがあるけれど、アメリカもまたメキシコから流れてくるヒスパニックに頭を抱えている状態です。
アメリカはカナダとメキシコとの間にNAFTAを結んでいて、関税なく自由な貿易が可能です。そのためアメリカの安価な農作物がメキシコに流れ、それによってメキシコの農作物が売れず農家は貧困に陥っています。
生活ができない農民の中には麻薬取引など非合法な商売に手を出すものもおり、メキシコの治安は悪化しているのだそうです。
そしてアメリカにとって問題なのは、経済難民や麻薬の売人がアメリカに移民してきている点です。
治安悪化もさることながらヒスパニックの比率が増えることで、将来的な国力・経済力の低下が懸念されています。そういったこともあって、トランプ大統領はメキシコの壁を建設しているのだろうね。。
まとめ
というわけで、アメリカを地政学の観点から簡単にまとめてみました。
なぜアメリカが強い国になったのか、その変遷はおもしろかったですね!当たり前だけど、これまでの歴史の積み重ねがあったからこそ今のアメリカが存在しているわけなんだよね。
そして世界を牽引する企業が多く人口も増え続けているアメリカですが、移民問題による将来的な国力低下リスクがあると知れたのは収穫でした。
とはいえアメリカを中心とする経済構造はそう簡単に変わらないはずなので、リスクもあることを理解した上で米国中心の資産運用は続けていきたいと思いますよ。
ではまた!
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