どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!
今話題のベストセラー「FACTFULNESS」を読了いたしました!
会社の先輩におすすめされて買ってみたのだけど、評判通りとっても良い本でした。最近おすすめの本は?と聞かれたら、迷わず一番に推したいところです。
こないだメルカリで得た利益で購入した1冊が届きました。前から気になってたFACTFULNESS。現代の世界の常識がたくさん書かれているらしく、おもしろそう。明日も休みなのでゆっくり読もう。#FACTFULNESS pic.twitter.com/jizn0KHyDJ
— しにち@ゆるかし! (@yurukashi_yrks) 2019年2月21日
というわけで、今回はこの「FACTFULNESS」についてご紹介です。
世の中を正しく理解するため、必読の書だと感じておりますよ!
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Contents
FACTFULNESS(ファクフルネス)の概要
本書はスウェーデンの医師、そして公衆衛生学者でもあるハンス・ロスリング氏が、世界を正しく見るための方法を記したものです。
世界の国々の状況と、それについて私たちがいかに誤った理解をしているかが実例をもとに説明されています。
私たちが誤った理解をしてしまう理由や思い込み、そして誤った理解をしないためにはどう考えればいいか?といったハウツーが、このFACTFULNESSにはまとめられているのですよね。
途上国についての私たちの誤解
私が1番びっくりしたのが、途上国について自分がいかに何も知らなかったかという点です。
私の理解では、世界ではいまだ貧困層と呼ばれる人が多くいて、途上国はまだまだたくさん存在すると思っていました。
というのも、新聞やニュースでは戦争や紛争の話題は絶えないし、今や先進国の仲間入りをしている中国やインドでさえも、地域によっては貧困層がたくさんいると聞いていたからです。(特にアフリカや中東などは、今もかなり貧しいのでは…?といったイメージでした。)
しかし、実際には世界は想像を超えてどんどん良くなっていることを、本書によって知ることができました。
例えば、1歳未満でなんらかの予防接種を受けている子供は世界全体で見ても80%以上にものぼっているし、全世界で極度の貧困にある人の割合は、この20年間で半分にまで減ったのだといいます。
また、いわゆる途上国の定義を「女性一人あたりの子供の数が5人以上、かつ5歳まで生きる子供の割合が55~95%(5歳まで生きられない子供が多い)」とすると、1965年時点では125か国が途上国に該当していました。(貧困国では働き手を増やすため子供をたくさん産むし、避妊道具もない。そして飢餓も多い。)
それがいまや、その途上国の定義にあてはまる国はわずか13か国のみで、世界人口の6%にまで減っているのです。
FUCTFULNESSおもしろい。私達の教わる世界状況は1960年代の情報がベースになっていて未だにアップデートされていないらしい。
例えば当時途上国とされていた125カ国(インド、中国も含む)は、その定義でいくと既にもう13ヶ国しかない。
にもかかわらずまだ先進国と途上国で世界が分けられている…。
— しにち@ゆるかし! (@yurukashi_yrks) 2019年2月22日
これらはすべて、国連や公共機関が出している公のデータを見ればわかる情報です。
にもかかわらず、筆者が講演でこのことを説明すると、多くの政治家や教授、科学者、医師、企業役員、ジャーナリストなどが驚くのだそうです。
つまり、先進国のエリートでさえ、世界状況のリアルを知らないということですね。
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誤った理解をしてしまう「人間の思い込み」を知るべき
人はなぜ世界について誤った理解をしてしまうのか?
筆者はその理由を、人が持つ10個の本能が原因だとして説明しています。
ここではその本能について2つほど紹介しますね。
私も頻繁にハマってしまうなと感じ、意識して思考するようになりましたよ…!
思い込み①:分断本能
人には分断本能というものがあります。
これは、集団を認識するとき、極端な2つの事象に分断して考えてしまうというクセです。
例えば上記にあった「先進国」と「途上国」といった分断や、「リベラル派」と「保守派」、「敵」と「味方」などがそうですね。
分断するのはそう思考したほうが集団を捉えやすいからですが、2つに分けるのは極端すぎるわけで、実際はその中間にたくさんの事象があるのだよね。
この分断本能については、言われてみれば確かによく陥っているなと感じました。
ちなみに私がよくやってしまうのは、「この人、文系っぽい」「理系っぽい」という分断です。
感覚的な人を文系、理屈を重視する人は理系、みたいになんとなく分断してしまいがちだけど、その括りは偏見に繋がるリスクがありますよね。
自分の中で勝手にイメージを固めてしまうし、実際は文系っぽくも理系っぽくもある人だって多いわけで。。
このように、集団をとらえるときは極端な2つの事象に分断していないかどうか、意識してみるといいと思います。
世界には色々な事象が存在するので、単純に2つに分断してしまうと、重要な要素を見落としてしまう危険性があります。
思い込み②:恐怖本能
恐怖本能という思い込みも、厄介な存在です。
昔から人は自然界で身を守るために、恐怖を感じやすいようプログラムされてきました。そしてその本能は今も変わらないため、「恐い!」と感じる状況に陥ると、冷静な判断ができなくなってしまいます。
例えばオレオレ詐欺なんかはこの恐怖本能を悪用していて、身内が事故にあったなんて聞いたら恐くてパニックになり、判断力が奪われてしまうわけです。
あとは生命保険の営業なども、もしかしたら当てはまるかもしれません。死亡率や万が一のケースを見せて不安にさせ、保険に入ってもらう、なんて手法もありますからね。(もし保険会社の方が読んでいたら、すみませんw)
他にも、仕事でミスしたときなど、日常的にこの恐怖本能によるクセは感じるのではないかな。
この恐怖本能についての対処法は、恐怖本能が働いているのを意識し、その上で冷静にリスクを計算することです。
オレオレ詐欺なら「お金を用意する前に状況を細かく確認・整理しよう」と考えたり、保険であれば「死亡率はどんな集団のいつのデータか?」「保険以外の選択肢は他になにがあるのか?」といった具合で、一歩引いて見てみたり、数字で考えるのが得策です。
私もうまくいかないときは恐怖本能が悪く働きがちなので、深刻度を冷静に考えることで対処していこうと思いましたね。
まとめ
というわけで、FUCTFULNESSの概要と、人間が陥りがちな本能についてご紹介でした!
ここで紹介したのはほんの一部で、まだまだ多くの世界の真実、そして人の思い込みのワナについて、本書では記されておりますよ。
繰り返しになりますが、世界のことを知る意味でも、事実ベースで判断するスキルを身につける意味でも、かなりの良書だと感じます。
ベストセラーになるのが頷ける一冊なので、興味がある方はぜひご一読くださいね!
それでは!
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