定期的に読んだ漫画を紹介しておりますが、今回は「ナナのリテラシー」という漫画です。
 
こちらは以前紹介した「限界集落(ギリギリ)温泉」の作者、鈴木みそさんの作品。
 
 
みなさん、読書の秋楽しんでますか。  私はというと、相変わらずKindleで本を漁って過ごしています。 先日、何か面白そうな漫画はないかなーとKindleで探していたらたま...
 
 
限界集落(ギリギリ)温泉が面白かったため、その流れでダウンロード!全3巻なので、一瞬で読み終わりました。
 
今作も変わらぬクオリティで、楽しく読ませていただきましたよ。
 
 

 

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あらすじ

職場体験のため、怪しげなオフィスを訪ねた高校生の七海(ナナ)。オフィスに入ると、出てきたのは全裸の中年男。その男はオフィスの社長であり”天才ITコ ンサルタント”と噂される山田仁五郎
 
第一印象から不信感を抱くナナであったが、仁五郎の頭脳や話に次第に引き込まれていき、彼のもとで働くことを決意する。
 
漫画家やゲームクリエイターなど、現代の厳しい競争環境に悩まされるクライアントの悩みをコンサルティングしていく仁五郎。仕事を通じ、仁五郎の業界考察や頭脳を目にしたナナは、知識を吸収し、どんどんコンサルタントとしての成長を重ねていく。
 
 

鋭い指摘や考察、戦略がおもしろい

上記の通り天才ITコンサルタントの仁五郎が様々なクライアントの要望に応えていくストーリー展開です。
 
 
1巻での最初のクライアントは売れない漫画家。苦境に立つ漫画家に向けた、仁五郎のコンサルティングがスタートします。難しい話もあるけど、現実問題が鋭く考察されていておもしろいです。
 
 
売れないながらも地道に努力を続ける漫画家に対し「漫画が売れないのはあなたのせいじゃない。業界の構造的な問題だ。」と仁五郎は伝えます。
 
 
毎年12,000冊の漫画が出版されるが、本の売れ行きは右肩下がり。そのため、売れない漫画家はどんどん淘汰される時代である。また、一部の人気漫画家が利益のほとんどを獲得しており、貧富の差が存在している。
 
売れるために奮起して新しい作品を作っても、どの漫画を優先的に雑誌に載せるか等、方針を決めてい るのが出版社である以上、愚直に続けていれば報われるという可能性は低い。それならば、自分からダイレクトに読者に漫画を届けた方がよい。Amazonで 電子書籍を自分で発信してしまおう。
 
 
 
これが仁五郎の主張です。
 
普段何も考えずに漫画を楽しんでる自分ですが、こんな構造的な問題があったなんて知らなかった…!また解決策がAmazonでの電子書籍というのが、現実的で納得感があります。なるほどなと素直に感心してしまいました。
 

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作者のビジネス感覚がすごい

「限界集落(ギリギリ)温泉」のときも思ったけど、鈴木みそさんの漫画では色んなビジネスアイデアが出てきます。
 
 
今回の漫画でも様々な業界の実情と問題、打ち手が紹介されますが、それらは突拍子もない打ち手ではなく、今の時代で実際に行える有効そうものばかり。リアリティがあるからこそおもしろいんですよね。
 

ネット時代の「個人の生き方」について考えされられた

さて、漫画業界の話に戻りますが、漫画家が出版社に頼っていることは、サラリーマンが会社に頼っていることに言い換えられるような気がしませんか。
 
 
会社に頼っている人は、会社が決めた方針に従わなければならないし、細かいことは全て会社任せとなってしまいます。
 
 
現代はSNSの存在や、Kindle書籍などのプラットフォームができたことで個人同士や、個人と企業がダイレクトに繋がって仕事ができるようになってきました。「個人で電子書籍を出版する」ように、自分でビジネスってできるんですよね。会社に頼れなくなった今の時代だからこそ、作中の漫画家のように、もっと個人として小さくビジネスをしたり、発信していくことが大切なんだなと感じました。
 
 
1巻はこのような漫画家のお話ですが、2巻以降も読み手にとって気づきが得られるような内容になってますよ。
 

まとめ

そんなわけで「ナナのリテラシー」おすすめです!
 
現実に則した話や頭脳的な話が好きな人はきっとハマるはず。ためになる情報も随所にありますしね。
 
こちらもKindleで購入できますので、試しに読んでみてはいかがでしょうか。3巻で完結なので、一瞬で読めちゃいますよ。興味があれば是非読んでみてくださいね。
 
ではでは!
 
 
 

 

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