はいこんにちは、しにち(@yurukashi_yrks)です。
心理学シリーズも結構数が増えてきました。こうやって紹介していると、自分自身ももっと詳しくなりたいと思うものですね。取っつきやすい専門書でも読んでみようかな。
さて、今回は「勝者の呪い」という心理について。なんかかっこいい名前だけど、その名前からはどんな内容なのか全然わからないですねw
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勝者の呪いとは?
勝者の呪いとは、「誰かがそれを欲しているというだけで、それには価値があると錯覚してしまう心理」のことです。つまり、人が欲しているものを自分が勝ち取りたいという心理ですね。
代表的なものにオークションの例が挙げられます。
オークションではこの勝者の呪いが働き、多くの場合で売り手が有利になると言われています。というのも、オークションは相手の入札によって価格がつり上がっていくから、通常の買い物よりも競争精神が働くためです。
自分の入札よりも相手が高い値段で入札してきたり、入札をしていなくてもどんどん入札価格が上がっていく様子を見ると、「自分以外の人もこの商品を欲しがっているんだ、そんな人気の商品を何としても手に入れたい!」そんな思いになってくるわけですね。
勝者になりたいと思う者は通常の感覚を失い、その商品自体を得ることよりも、勝つことが目的となり、お金を支払ってしまう。勝者の呪いとはうまくいったものです。
よくあるバーゲンセールもこの心理が働いているかも
お店でセールが行われているときも、この勝者の呪いが働いている気がします。商品に多くの顧客が群がっている様を見たら、自分もその商品が欲しくなり、人の群に飛び込んでしまう現象、想像できますよね。
以前紹介した、他人が買っているものに価値を見いだす「社会的証明の心理」にも似ていますが、「勝者の呪い」は競争精神によって価値があると錯覚する心理です。
セールで人が群がっていると、他の人がその商品に価値を見いだしていると錯覚する心理(社会的証明)に加え、自分が商品を勝ち取りたいという心理(勝者の呪い)も重なり、さらに価値があると錯覚してしまいそうです。
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実生活に生かしていこう
この「勝者の呪い」を実生活に活かすにはどうしたら良いだろう。
まず防御策として、勝者の呪いという心理を自覚しておくことが有効ですね。
他人が持っているものを負けじと欲しくなったとき、それは勝者の呪いが働いています。「最新のiPhone買ったんだ」「実は私も」なんて、周りが次々に最新の商品を買っていたら、持っていないことが悔しくて買いたい衝動にかられるかもしれません。
しかし、その商品は本当に自分に必要なのか、何が自分にとって大事なのか自問自答しましょう。冷静になって考えれば、無駄な買い物をすることもなくなると思います。
また逆に自分が勝者の呪いを活用したい場合、競争精神を煽ることは効果的です。
以前ファイナンシャルプランナーの方に聞いたのですが、住宅ローンを組む際には金融機関を競合させると良いようです。
「他社はこんなに低い利率でした。おたくはどうですか?」こんな風に競争相手を作ると、向こうも負けじと利率(価格)を下げてくるかもしれません。
まぁ大手の銀行だとさすがに利益度外視の選択はしてこなそうですけど、例えば少し規模が小さめで融通を利かせてくれそうなお店や業者に仕事を頼む場合などは、使える手段ではないでしょうか。
今回もまた悪巧みに使えそうなネタになってしまいましたw しかしこういう知識も知ると知らないで生活が変わってきますからね。是非、賢く使っていきましょう。
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