伸びそうな銘柄をどうやって選ぼう?
個別株や投資信託の選び方はたくさんありますが、ここでは代表的な2つのアプローチについてお伝えしたいと思います。それがトップダウンアプローチとボトムアップアプローチです。
ファンドマネージャーが投資信託を作るときも、いずれかのアプローチで銘柄選定が行われています。この考え方は個人の資産運用時にも使える部分があると思うので、ちょっと紹介しますね。
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上から決めるトップダウンアプローチ
トップダウンアプローチとは、国や地域、業種といった大枠レベルから投資先を判断していく手法です。どの国が今後成長していくのか、どの業種がこれから伸びるのかといった具合に、マクロな視点で投資先を決めていくやり方ですね。
人口予測や政治情勢など、マクロ経済的に判断するので、市場全体の伸びに関して言えばある程度予想が立てやすいです。成長市場に当たりをつけて相場全体に投資をすれば、高い確率で伸びが期待できるので(アメリカで言えばIT業界、日本で言えば医療業界とかね)、長期投資先を見つけるときにも向いている方法だと考えています。
下から積み上げるボトムアップアプローチ
ボトムアップアプローチは逆に、国や地域、業種などは関係なく、伸びそうな銘柄を個別で見て判断する手法です。儲かりそうな銘柄を1つひとつ選定していく、積み上げ型の方法ですね。
ボトムアップアプローチでは、リターンが期待できる銘柄であれば、市場の成長性に固執する必要はありません。そのため、値動きの波が激しい成熟した日本のような相場でも、うねり取りを狙った銘柄選定が可能となります。
ただし、うねり取りを狙った銘柄選定には当然目利きが必須なので、財務情報の理解や投資経験が求められます。 トップダウンアプローチよりも難易度が高い方法と言えそうですね。
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私はトップダウンアプローチ派
ちなみに私は、トップダウンアプローチタイプです。 個別株での投資経験が浅いというのも理由ですが、まずは全体を捉えて、実際に何が起きているかの理解をした上で投資がしたいと考えているからです。(実態が伴っていないマネーゲームはしたくないなという思いもありますね。)少額でチャレンジしている個別株でも、「どの業種が伸びそうか」で銘柄を判断しています。
保有する投資信託についても、トップダウンアプローチで判断して決めています。国で言えば人口が増えるアメリカやイギリス、業種で言えばインフラを担うであろうIT業界と医療業界は期待できるので、それらに投資しているファンドを保有しています。バランスファンドを保有しているのも、世界全体が今後も成長すると思っているためです。
株の経験が長く、銘柄選定が得意な人は自分で株のポートフォリオを組んでいることが多い印象。ボトムアップアプローチができる人はかなりレベルが高いと思っています。
余剰資金ができて、目利きもできるようになったら、私もボトムアップで銘柄を選んで株の長期保有も検討したいところです。
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