どうもこんにちは。
本業ではキャリアコンサルタントをしている私ですが、転職希望者の方だけでなく、もちろん企業の方々とも話す機会は多いです。
何社か企業を担当していて、先日その中の1社である外資系企業から「うちで採用担当として働かないか?」というお話をいただきました。
キャリアコンサルタントをしていると企業との関係が深まり、このようなお誘いを頂くことって実はたまにあるんですよね。
個別にお話しを頂いたことはとってもありがたかったのだけど、結論としては丁重にお断りをいたしました…!
待遇などは結構よかったのですけどね。そんなに悩みもせず、下記3つの理由から、パッと結論を出してしまいました。笑
自分まわりの話となりますが、よろしければお付き合いください。
スポンサードリンク
自分の強みや特性がわかるグッドポイント診断。18種類の中から強みを5つ診断してくれる無料のツールです。
関連記事
Contents
お誘いをもらった経緯
私の仕事はキャリアコンサルタントであり、同時に企業担当でもあるので、いつも人事や採用担当の方と採用戦略やどんな人材が欲しいかの商談をしています。
いつもは先方のオフィスで商談をするのですが、その日は人事担当者から個別に喫茶店に呼び出され、「とある部門で新しい事業を行うので、そのための大量採用を考えている」との話を聞きました。
そして続けざまに、その方から思いがけない言葉が。
「そこで相談なんだけど、その採用担当としてうちで働きませんか?」
なるほど、そうきたか。という感じで、ちょっと反応に困ってしまいましたね。笑
もともと1名、採用担当を取りたい思っていたようで、今回の大量採用がきっかけとなり、本格的に登用することが決まったようです。できれば人材業界で転職マーケットを知っている人が良いとの判断から、このたびお声を頂けたのだとか。
その人事担当者いわく、年収は今より100万アップという好待遇。私もその会社を担当して長いのでわかりますが、確かに給与水準は高い会社です。
「ちょっと前向きに検討してみますね」なんてその場では答えたのだけど、上記の通り、その後お断りをしたのだよね。そして今もその会社を担当しており、これまで通り普通に接しています。笑
さて、では私がなぜ断ったのか、下記にまとめます。
断った理由①:長期的な就業についての不安
その会社は年収レンジも高く業界では有名な会社。転職すれば、待遇は間違いなく上がっていたと思います。
しかしながらやはり外資系企業。成果が出せなかったときは、やっぱりそれなりの解雇のリスクがあることは知っていました。(担当なので)
好調のときはいいけれど、不調のときは常にビクビクしながら働かなくてはならない。そんな状況は絶対にストレスフルです。
「成長したい!雇用が不安定でも結果を出して高給取りになりたい!」なんて若者にとってはいいのかもしれないけど、自分の求めている働き方とは真逆だよね…という思いがありましたね。
断った理由②:そもそもパフォーマンスが出せるかわからない
今回話をもらったポジションは人事部所属の採用担当です。
人事とか採用担当って一般的には花形のようなイメージがあり人気なのだけど、それはあくまでイメージで、実態はちょっと違うかもしれません。
まず我々の業界でよく言われるのは、「採用担当は人事ではない」ということ。
特に外資では組織が縦割りなので、日経企業のようなジョブローテーション(職種が変わる異動)は基本ありません。そして人事部では、採用担当とその他の人事業務(評価設計や労務管理など)で役割が分かれていて、その2つの異動はほとんどないのですよね。(小さい会社は別ですが)
採用担当のミッションは会社の求める人材を採用すること。そのため採用担当は毎月、採用数という数字に追われることになります。
よく営業の人が数字を追うことに疲れて、「採用担当になりたい」と言うのですが、結局採用担当も数字を追う職種なので、プレッシャーが伴うんです。
しかも対顧客じゃなく対上司や対部門長になるので、人間関係的なストレスは増える。
さらに「やって当たり前」のような空気もあるらしく、感謝もされないんだとか。。それを理解していたので、ストレスが溜まりそうだな…という懸念が先行した感じですね。
また、そもそもキャリアコンサルタントと採用担当では動きも違うので、ちゃんと仕事を回せるか確信もなかったですし。(そして仕事の土台を0からまた作り上げるのとか絶対しんどい…)
Sponsored Link
断った理由③:裁量を持って自由に働ける環境を重視
個人的に真理だと思っているのですが、自分の裁量が大きく、自由に動ける環境があってこそ、仕事は楽しくなります。
上記のとおり、採用担当は会社内のニーズを満たす業務。そのため、社内政治なんかも必要ですし、常に採用部門のマネージャーたちの顔色を窺わなくてはいけない。
加えて、夜遅くに面接する場合は採用担当として会社に残っていなければいけないなど、かなり会社に振り回されるわけです。
私は自分で考え、自分であれこれ行動するタイプなので、周りの締め付けが強い環境だと絶対イライラしてしまうんですよね。笑 これは、過去に色々経験したことで気づいた特性なので、変えるのは難しいとわかっています。
今の職場は比較的自由に動けているため、その会社で採用担当として働くと将来後悔しそうだ、なんて感覚もありましたね。
まとめ
そんなわけで、せっかくのお誘いでしたが、話を受けるのは止めておきました。
「いや、給与アップや将来の年収が上がるなら、絶対移った方がいいじゃん!」という意見があるかもしれませんが、給与だけで判断するとほとんどの場合うまくいきません。給与が良い会社がゴールなのだとしたら、高年収の人が転職することの説明がつかないですからね。
もちろん給与は大事ですが、仕事選びには自分の特性に合っているか(関心があったり、苦じゃないこと)、裁量が持てるかどうか、といった点も考慮すべきです。(ウマが合うメンバーがいるかも大事なので、リサーチできるならしておきたいところ)
とはいえ、仕事の中で自分がヘッドハントされたのは初めてだったので、新鮮で楽しかったです。笑 また何かあれば、この場でお伝えしていきますね。
もしこれからヘッドハントを受けたり、転職を考えることがあったら、お金の面だけでなく、他の要素も考えて決めることをおすすめします。
ではまた!
スポンサードリンク
関連記事