どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!
先日、「仕事に「自己実現」は必要か。働くことが楽しくない人がいてもいい」という記事を読みました。
この記事では、「仕事は本当に人の心を健全化するのか」、「仕事に生きがいを見い出さない人がいてもいい、自己実現の手段と考えない人がいてもいい」という意見が綴られております。
2011年に書かれた記事なのだけど、今もなお参考にできる部分が多いなと感じたので、内容を紹介しつつ自分の意見をまとめてみましたよ。
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仕事にやりがいを見い出さない人がいてもいい
記事では「こころを健全にするために仕事をすることが大切」という一般的な意見に対して、下記のように主張されております。
・働くことに喜びを見いだせることは素晴らしいけれど、そうでないからといって責めてはいけない。
・仕事に生き甲斐がないことを否定するような風潮があると、人の自尊心に悪影響を及ぼし、貧しい世の中になってしまう。
・働かない人を徹底的に排除する社会よりも、働かない人や仕事を生活のためと割り切る人を容認する社会の方が豊かである。
上記の意見は、いずれも個人的に共感できる内容です。
別に働かない人がいてもいいわけで、働くことは稼ぐことと割り切って、仕事以外に生き甲斐を見い出す生き方だっていいのですよね。
また印象的だった箇所として、こんなエピソードも載っておりました。
以前勤めていた大学の同僚の先生が、なかなか就職が決まらない学生にこんな助言をしていたのが印象的でした。
「やりたい仕事が見つからないなら、5時で終わる仕事を探しなさい。それから寝るまでの間は好きなだけ趣味に没頭できる。むしろそっちが生きている時間なんだから、最低限のお金を稼ぐだけの仕事を探すことも考えてみなさい。」
当時は、すでに「自分らしく働こう」などと言われていた時代です。学生たちは「そんな仕事なんかないよ」と落ち込んでいましたから、先生の言葉に救われたようです。
学生でさえも「仕事は頑張るもの」という世間の価値観に苦しんでいるのですね…。
確かに「働かざるもの食うべからず」という言葉や「仕事は一生懸命にやるべし」という価値観が根付いてるし、働いていない人(事情があるにせよないにせよ)や仕事で自己実現できてない人は、一般的に卑下される傾向にありますもんね。
でも、働くスタンスや、そもそも働くかどうかってその人の自由だし、生き方の多様性という意味では全然良いと思うのです。
別に仕事に全力を注いで楽しむことが正解ってわけでもないし、自分の必要な分だけ稼いで、他のことに楽しみを見いだすというのも立派な生き方なのではないかな。
生きている限りある程度のお金は必要だけど、もしその心配はないのだとしたら、別に働かないっていうのも手段の1つと思うし。(むしろ羨ましいw)
実際そういう人はたくさんいるわけだしね!
記事で書かれているように、仕事に情熱を注がない人はダメだという風潮はなくすべきですよね。
「この時代は色々な生き方ができるから、働き方のスタンスもそれぞれでいいよね」という気持ちをみんなで持てば、社会のストレスがちょっとは軽減されるんじゃないだろうか、なんて感じましたよ。
ベーシックインカムという考え方
1つ面白かったのが、ベーシックインカムというシステムが、実際に世界で検討されているというお話です。
「誰もが最低限の生活を送るために、すべての国民に最低限の収入を補償する」
これはベーシックインカムの考え方で、ここ数年、議論が行われるようになりました。
ベーシックインカムとは、国民が生きていくだけの最低限のお金は、国が補償するというシステムのことです。
働かなくても生きて行ける分の収入が確保されると聞くと、「そんなことしたらみんな働かなくなって経済回らなくなるのでは!どういうこと!?」なんて思ってしまいますよね。
でもそれがそうでもなくて、ベーシックインカムの考え方では、例え収入が補償されても、さらに稼ぎたい人や、自己実現を仕事で果たしたい人たちは働き続けるはずという前提が存在します。(生活が補償されている分チャレンジがしやすく、起業家が生まれやすいという意見もあります。)
さらに加えて、有識者からは生産性の観点からも効果的であるという意見もあるそうです。
ある組織において、生産性が100の社員と、やる気がなく生産性が−20の社員が存在した場合、会社としてのトータルの生産性は80になります。
しかしベーシックインカムの導入により、やる気のない社員が会社から去ることで、マイナスの生産性がなくなり、会社としてトータル100の生産性が実現できるという見方もできるわけです。
簡単にいうと、足を引っ張る社員がいなくなり、生産性の高い社員だけが残るということです。
ちょっと悲しい意見だけど、働きたくない人はやりたくないことから逃れられて、結果収入も補償されるわけだからWIN-WINではありますよね。
ちきりんの「自分の時間を取り戻そう」の中にも肯定的な意見として紹介されている考え方です。
実際、既に導入されている国もあり、犯罪率が減少して、貧困世帯が減り、ビジネスを自分で始める人が増加したという結果もあるそうです。
最低限の収入が補償されることで社会保険も一部いらなくなることから、アメリカでも検討はされているらしいですね。日本では厳しそうだけど…。興味あれば調べてみると面白いかもしれません。
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本業以外でライフワークを持つと良い
さて個人的な意見ですが、お金のためと割り切って働く人や、仕事はしないという人についても、本業以外でライフワークを持つことはおすすめしたいところです。
嫌々やる仕事はもちろんつまらないけれど、ライフワークは「自分がおもしろい」と感じる仕事のことを指すため、きっと楽しくやりがいを持って取り組めるはずです。
自分の場合は、こうして記事を書いて自分の意見を発信することがライフワークになっていて、ブログを始める前よりも充実している気がします。
本業でやりがいを見い出す必要はないけれど、収入に関係なく好きなことの延長として自分のライフワークを持つことは、きっと人生を豊かにすると思いますよ。
まとめ
親世代と話しても、「最近はいろんな人が出てきてるよね」なんて話になったりして、昔と比べてもワークスタイルやライフスタイルの種類は増えているようです。
ここまで「多様性をみんなが認め合えると良い世の中だと思う」と語ってきたわけですが、世間の風潮そう簡単には変わらないものです。
そうであれば誰に何を言われようが、自分に合った生き方を選択して、それに自信を持って楽しんだもん勝ちな気がしますね。
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