先日、「仕事に「自己実現」は必要か。働くことが楽しくない人がいてもいい」という記事を読みました。

精神科医、立教大学現代心理学部教授の香山リカ氏が書いた記事なのだけど、「仕事は本当に人の心を健全化するのか」「仕事に生きがいを見いださない人がいてもいい、自己実現の手段と考えない人がいてもいい」という意見が綴られています。

仕事に「自己実現」は必要か。働くことが楽しくない人がいてもいい
働く目的は、一義的には生きていくためだが、それが生きがいを感じたり、自己実現を目指したりするものになれば、より楽しくなるだろう。しかし、仕事を楽しまなくては...

 

本屋なんかに行っても自己啓発本が無数に並んでいて、世の中では仕事を頑張ろう!キャリアアップしよう!という流れがある現在。記事は2011年に書かれたものだけど、2017年の現在においても参考にできる部分はあるなぁと感じたので、内容を紹介しつつ自分の意見をまとめてみました。

 

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仕事にやりがいを見いださない人がいてもいい

記事では、「こころを健全にするために仕事をすることが大切」という一般的な意見に対して、「別に働かない人がいてもいい、働くことは稼ぐことと割り切って、仕事以外に生き甲斐を見い出す生き方だっていいじゃないか。」という主張をしています。

仕事に生き甲斐がないことを否定するような風潮があると、人の自尊心に悪影響を及ぼし、貧しい世の中になってしまう。働くことに喜びを見いだせることは素晴らしいけれど、そうでないからといって責めてはいけない。働かない人を徹底的に排除する社会よりも、働かない人や仕事を生活のためと割り切る人を容認する社会の方が豊かである、という話をしています。

また、印象的だったところとして、こんな一文がありました。

以前勤めていた大学の同僚の先生が、なかなか就職が決まらない学生にこんな助言をしていたのが印象的でした。

「やりたい仕事が見つからないなら、5時で終わる仕事を探しなさい。それから寝るまでの間は好きなだけ趣味に没頭できる。むしろそっちが生きている時間なんだから、最低限のお金を稼ぐだけの仕事を探すことも考えてみなさい」

 当時は、すでに「自分らしく働こう」などと言われていた時代です。学生たちは「そんな仕事なんかないよ」と落ち込んでいましたから、先生の言葉に救われたようです。

 

学生でも「仕事は頑張るもの」という世間の価値観に苦しんでいたのね…。

確かに世間では働くことに生き甲斐を見いだしている人を尊敬視するような風潮があるように思います。「働かざるもの食うべからず」という言葉や「仕事は一生懸命にやるべし」という価値観が根付いてるし、働いていない人(事情があるにせよないにせよ)や仕事で自己実現できてない人は一般的に卑下される傾向がある気がしますね。

 

でも最近思うのは、働くスタンスや、そもそも働くかどうかってその人の自由だし、生き方の多様性という意味では全然良いと思うのです。別に仕事に全力を注いで楽しむ(本当に楽しいのかは謎だけど)ことが正解ってわけでもないし、自分の必要な分だけ稼いで、他のことに楽しみを見いだすというのも立派な生き方なのではなかろうか。

生きてる限り消費は必要だからある程度のお金は必要だけど、もしその心配はないのだとしたら、別に働かないっていうのも手段の1つと思う。(むしろ羨ましいw) 実際そういう人いるしね!

香山氏が言うように、仕事に情熱を注がない人はダメだ!という風潮をなくして、「この時代色々な生き方ができるから、働き方のスタンスもそれぞれだからいーんでない?」という気持ちをみんなで持ったら、ストレス社会はちょっとは軽減されるんじゃないだろうか、なんて偉そうに感じました。

ベーシックインカムという考え方

1つ面白かったのが、ベーシックインカムという考え方が実際に存在しているんですね。

「誰もが最低限の生活を送るために、すべての国民に最低限の収入を補償する」

 これはベーシックインカムの考え方で、ここ数年、議論が行われるようになりました。

 

文字通り、生きていけるだけの最低限のお金は国が補償するよーというシステムのこと。働かなくても生きて行ける分の収入は確保されるわけです。

え、そんなことしたらみんな働かなくなって経済回らなくなるやん!何考えてんの!?と思っちゃいますよね。

でもそれがそうでもなくて、ベーシックインカムは補償されても、「もっと稼ぎたい!」という人や、既述した自己実現を仕事で果たしたい人たちは働き続けるはず。また、生活が補償されている分、チャレンジもしやすいから起業家が生まれやすい!という見方もあります。実はうまいこと考えられたシステムなのですね。

 

そして、生産性の観点からも効果的であるという考え方もあります。
ある組織で生産性が100の社員と、仕事のやる気がなく生産性が−20の社員が存在した場合、会社としてのトータルの生産性は80になります。

しかしベーシックインカムの導入により、やる気のない社員は会社を辞めるはずなので、その場合はマイナスの生産性がなくなり、会社としてトータル100の生産性が実現できる、という考え方です。

まぁ簡単にいうと足を引っ張る社員がいなくなり、生産性の高い社員だけが残るということですね。ちょっと悲しい見方だけど、働きたくない人はやりたくないことから逃れられて、結果収入も補償されるわけだからWIN-WINではあるよね。

ちきりんの「自分の時間を取り戻そう」の中にも肯定的な意見として紹介されている考え方です。

実際導入されている国もあり、犯罪率が減少して、貧困世帯が減り、ビジネスを自分で始める人が増加したという結果もあるそうです。最低限の収入が補償されるので、社会保険も一部いらなくなることから、アメリカでも検討はされているらしい。日本では厳しそうだけど…。興味あれば調べてみると面白いかも。

なぜ働かなくてもお金がもらえる「ベーシックインカム」を導入すべきなのか
政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するというのが「ベーシックインカム」の構想です。2017年1月17日(...

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本業でなくてもライフワークは見つけておくと豊かになる気がする

さて個人的な意見ですが、お金のためと割り切って働く人も、仕事はしないという人についても、ライフワークと呼ばれる取り組みはした方がいいんじゃないかなぁと思っています。

嫌々やる仕事はもちろんつまらないけれど、ライフワークは「自分がおもしろい」と感じる仕事のことを指すから、定義的にも楽しくやれるはずw 自分の場合はこうやって記事を書いたり自分の意見を発信することがライフワークになっていて、始める前よりも充実している気がします。

本業でやりがいを見いだす必要はないけれど、収入に関係なく好きなことの延長として自分のライフワークを持つこと自体は、きっと人生を豊かにする役に立つと思います。

もちろん無理に見つけなくいてもいいんだけどね。あくまでも個人的なおすすめです。

まとめ

親世代と話しても、「最近はいろんな人が出てきてるよね」なんて話になったりして、昔と比べてもワークスタイル、ライフスタイルの種類は増えているようです。

冒頭で紹介した香山氏の意見に同感し、記事では多様性をみんなが認め合えると良い世の中だよね、と語ってきたわけですが、世間の風潮はなかなか変わらないもの。

であれば誰に何を言われようが、自分に合った生き方を選択して、それに自信を持って楽しんだもん勝ちな気がしますね。

ではでは!

 

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