どうも、しにち(@yurukashi_yrks)です!
この間うちの会社のトップキャリアコンサルタントと一緒に仕事をする機会があり、そのとき話したことについて共有できればと思います。
その人は長年キャリアコンサルタントをしていて、転職希望者と企業、双方から引っ張りだこのレジェンド的存在です。
発言一つひとつにちゃんと根拠があり納得感があるので、万人から厚い信頼を受けているのですよね。商談を一緒に行くと思うのですが、相手の反応が違うのです。
そんなレジェンドに今回、「これからサラリーマンはどうなるんでしょうね?」なんて質問をしてみたら、色々な興味深い答えを聞くことができたので、ぜひこの場でご紹介いたしますね。
やっぱりレジェンドは未来を見据えているんだなぁと感じさせられました…!
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Contents
社会は確実に実力主義になり、格差は広がり続ける
~とある日のレジェンドとの会話~
私「〇〇さん、これからサラリーマンってどうなるんでしょうね?」
レジェンド「そうだねぇ。まぁ間違いなく実力主義になるから、できる人とできない人で格差は広がるよね。既に大手日系企業も出身企業や社数よりも能力を見るようになってきてるし。」
私「前々から言われてたことが、ついに現実的になってきたってことですね…。。」
はい、というわけで、日本も実力主義になり、能力の差によって格差は広がるという意見です。
日本の最近の流れとして、副業解禁やプレミアムフライデー(もうほとんど聞かないけれど)など、安倍政権が働き方改革を掲げて取り組みを行っています。
「労働者のため」を謳っていますが、働き方改革とは「企業は社員の面倒を見切れないので、時間の拘束をゆるくするから副業でもなんでもして、自分の人生は自分で支えてね。」というメッセージなわけです。
近年では東芝の事業縮小、シャープの買収をはじめ、豊田社長の「終身雇用は難しい」発言も話題となりました。
会社側ができない社員の生活を保障するのは、ついにもう不可能ということです。
まぁ資本主義の考えからいくと、これまでが天国だったわけで…、生産性の高い人に対してそれに見合った報酬が支払われるのは、当然っちゃ当然なのですけどね。
つまりこの先は、できない社員に高給が支払われることは完全になくなり、能力のある人の年収は上がり、能力のない人は低年収となる社会が出来上がりそうです。
所得格差を受け入れられず苦しむ人が増えるのでは?
~とある日のレジェンドとの会話(続き)~
私「格差が広がるのは止められないんでしょうね。じゃあ今後は政府がベーシックインカムなんかを導入したりして、最低限の生活は保障し、それぞれの階層で各自幸せを追求していく世の中になるんですかね?」
レジェンド「うーん、どうだろう。きっとみんなそんなに簡単に割り切れないと思うよ。
昔は士農工商って身分制度があったじゃない?身分制自体は良くないけど、あれはよく機能していたと思っていて。
例えば農民は武士になろうとは普通考えないから、農民として幸せに生きていたよね。農民は「武士みたいな生活したいなぁ」ってあまり思わなかったわけよ。それって情報が遮断されてたからだと思うのね。
でも現代って情報がオープンでしょう?だから自分と誰かを比較することが平気でできてしまう時代なんだよね。
するとどうなるか?高所得の人の生活と自分を比較して、劣等感や惨めさを感じる人が出てきてしまう。
そういう意味で、格差が広がるとそれを受け入れられず、苦しむ人が増えちゃう気がするんだよね。」
深い……!
まさかキャリアの話で身分制度の話が出てくるとは予想してなかったのですが、正直一理あるなと思いました。
平成29年の総務省の調査によると、全世代の70%以上が何らかのSNSを利用しているそうです。感覚値ですが、1日30分くらいはインスタやTwitter、Facebookなどを見ているって人は多いのではないかな。
情報社会において所得格差が起きることは、人々の幸福度が低下する可能性があるのかもしれません。そうなると社会全体の雰囲気や治安が悪くなったりして、大問題ですよね。。
私自身は将来どうなってもうろたえないよう、日々の生活水準を下げたり、お金のかからない趣味を持つよう意識しています。
今の高い給与水準を当たり前に捉えていると、それが崩れた時に気持ちの切り替えができず、苦しんでしまうと思うので。
お金を使わないで生活を営む、楽しみを作るのは現代において大事なスキルです。個人的にはキャリアと合わせて、そういった生活スキルも上げておくといいと感じてますね。
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他社でも実現可能なスキルを「理解」して形成すべし
~とある日のレジェンドとの会話(続き)~
私「では、サラリーマンとして生き残るなら、やはりスキルをつけておくってのが、当たり前ですが王道なんですね。」
レジェンド「そうなんだけど、そのスキルの理解を誤っている人が実は多いんだよね。
例えば大手企業の人は、「もしリストラにあっても同業の中小企業に移ればいいや」くらいに思っていたりする。でも実際は大手のキャリアって中小には求められていないケースが多い。
中小企業は規模が小さい分、業務に幅があってなんでもこなさなきゃいけないんだけど、大手は人もお金も制度もあるから、どうしても縦割りになっている。つまり、大手と中小の業務ではスキルが合わないのね。
採用してから「その業務はできません。」とか「業務範囲外です」なんて言われても困るわけで、中小企業は大手出身者を扱いづらいと思っていたりするんだよね。」
私「確かに。大手だからスキルがあるってわけではないですよね。」
レジェンド「大事なのは、他社にいってもパフォーマンスが出せるか?を常に考えておくこと。大手だから評価されてるとか、今の会社だからできる、は転職市場においては価値がないからね。
会社のブランドや環境で補われている部分を認識し、それを補う能力をつけたりして「他社でもできる」ってレベルまでもって来れれば、それはスキルと呼んでいい。
だから定期的に転職マーケットを見たり、情報収集したりして、自分のスキルを確認しながらキャリア形成してくといいと思う。」
さて、そんな格差が広がる社会になるからこそ、サラリーマンなら他社でも通用するスキルを常に意識すべきだといいます。
「そんなことわかってるよ!」と言われそうですが、意外にも他社で通用するスキルを理解していない人が多いそうです。
例えば現職で評価されていて「自分は仕事ができる」と自負している人であっても、その評価は自分の力ではなく会社の商品やブランド、周りのメンバーによるものだったりもします。
また、自分の会社特有のルールや仕組みの中では結果を出せているけれど、社会では別のルールが一般的だったりすると、これもまた社外では通用しないスキルだったりするのです。
実際、私は1社目の会社でコールセンターのSVをしていたことがありますが、そこで評価されていたのはその会社のシステムに精通していて、その会社のマニュアルを熟知している人でした。
これはつまり、別の会社に移ったとたん、その知識が白紙になってしまうというわけです。
…もちろんすべてが無駄になるわけではありませんが、今のような評価、待遇が他社で受けられない場合も往々にしてあるのです。
だからこそ、今の会社でスキルがあると感じていても、「他社でも成果が出せるスキルなのか?」という点は常に考えておいたほうがよさそうです。
まとめ
トップコンサルタントの見通しとしては、終身雇用が完全に終わり、所得格差が拡大することで苦しむ人が増えそう、というちょっと悲観的な未来でしたね。まぁ客観的に見ても起きえる話ですから、想定しておくことは悪くないと思います。
ただし、この見通しはあくまで労働市場の観点からのものです。
いつも話しておりますが、人が豊かな生活をする上で大事なのは高収入の仕事だけではなく、自由な時間、良好な人間関係、そして金融資産なども関わってきます。サラリーマン以外の選択肢を取ったっていいわけですしね。
「ピラミッドの上部に行かないと自分はダメだ」なんて思わず、キャリア形成も視野に入れつつ、もしそうなれなかったとしても楽しく生きられる方法や仕組みを、今のうちから学び、準備しておきたいところですね。
ではまた!
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