どうもです。
先日、友人から仕事についての相談を受けました。
その友人は同い年で31歳。新卒で大手システム会社に入社し、今までずっと忙しい日々を過ごしてきました。
もともと特に好きな仕事でもなく、大手で待遇も良いので淡々と業務をこなしていたという彼なのだけど、最近は仕事の忙しさ、ストレスが限界らしく、毎日が辛いと感じて眠れない日が続いているそうです。
親からは「仕事を休んだら?」とのアドバイスも受けているようですが、一度休んだら復帰できるかもわからないし、そもそも自分は何がしたいのかわからない、そして今はとにかく疲れて何も考えられない…という心情なのだとか。
このままいくとやばいな、と私も思ったので、まずは仕事のペースを落とし、それが難しいようなら本気で休むべきと伝えました。
実は同じような状況に置かれている友人は他にもいて、その友人たちはみんな口をそろえて「辛いけど仕方がない」と話しているのですよね。
でも、どんなに安定していて給与が高くても、身体を壊してしまっては元も子もありません…。
今回は「仕事は辛いけれど、このまま続けるしかないんだ」と考え、身動きが取れなくなっている人に向けて、「幸せな働き方」について、自分なりの答えをこの記事にてまとめたいと思います。
スポンサードリンク
お金の勉強をはじめるなら!無料の「お金の教養講座」開催中です。
関連記事
Contents
幸せな働き方を構成する要素
普段キャリアアドバイザーとして働き、過去2回の転職経験がある私ですが、これまでの経験から考えるに、幸せな働き方の実現には少なくとも3つの要素が必要です。
それは、
①自分が無理なく続けられること
②自由度が高いこと
③時間的余裕があること
の3つです。
①自分が無理なく続けられること
一般的なサラリーマンとして考えると、定年まで40年は働き続けることになります。早期リタイアをするにしても、数十年以上働く場合が普通なので、無理の伴うハードワークが続くはずもありません。
そのため、いわゆる激務が日常的な仕事は避けるべきです。
プロジェクトベースのクライアントワーク(コンサルティング業務など)は当てはまるケースが多く、また会社の性格によっては業種に関わらず常に激務であるといった環境も存在します。
激務環境は当然健康に悪影響を及ぼすので、「しんどくて終わりが見えない」と感じるような仕事はおすすめしません。
ちなみに忙しい環境でも、自分が業務自体にストレスを感じていなければ問題ありません。ただ、もし自分の意志に反して長時間労働が強いられてしまう場合には、無理が祟ってしまう可能性が高いです。
そのため、個人的には「通常業務であれば自分の能力の60~70%でこなせる仕事」に就くべきと考えています。
昔から母に「仕事人生長いんだから、常に頑張らなくたっていいのよ」と言われるのだけど、本当にその通りだと感じますね。
長い仕事人生、自分が無理なくこなせる仕事のほうが、結果として長続きするのですよ。
②自由度が高いこと
次に、自分の業務に関して自由度が高いことも「幸せな働き方」の実現に必要な要素です。
人間は基本的に自分の行動を自分で決めたい生き物です。自由さが幸福度を高めることは多くの研究でも判明しています。
つまり、他人から強制される仕事や単調な仕事よりも、自分で考えて行動できる自由度の高い仕事の方が満足度は高くなるのです。
私も過去にコールセンターでの就業経験があるのですが、毎日ほぼ同じ内容の問い合わせを受け付け、同じ事務作業を繰り返す業務は辛かったですからね。(もちろんそういったコールセンターばかりではないと思いますが。)
できるだけ方法やスケジューリングを自分で考えられる業務に就くことで、楽しい働き方、もしくは辛いと感じづらい働き方に繋がります。
ちなみに「どんな仕事も創意工夫をすることで楽しくできる!」といった意見をよく聞きますが、私の経験上、工夫できるかは業務内容によって限界があるものだし、その人の性格も関係してきます。(人によってはコールセンターが楽しいという人もいるでしょうし。)
だからやっぱり、自分が「これ以上工夫できない」と感じたらその直感は正しいはずなので、より自由度のある仕事に移るべきだと思います。
③プライベートな時間が作れること
さらに、やはり終業後の時間や休日をしっかり確保できる環境が必須です。
これは「働く時間は少なくすべき」という意味とは少し違います。仕事内容が好きならば、場合によっては残業したりしても悪くはないですからね。
ここで言うプライベートな時間とは、具体的には睡眠時間・家族や友人との時間・自分のための時間を指します。
睡眠時間・家族や友人との時間・自分のための時間はどれも人生を豊かにするものです。
よく眠ることで健康維持や脳のリフレッシュに繋がりますし、家族や友人との会話、コミュニケーションも幸福度を高めます。(以前紹介した本、「幸福の資本論」で言う社会資本というやつですね。)
そして自分のための時間はすごく大事で、この時間に将来のことを考えたり、自分のビジネスをしたりと、いわゆる自己投資が可能となります。
仕事のことを考えない時間があった方がよりいっそう生活が充実するので、プライベートな時間は確保するようにすべきです。
お金や福利厚生で仕事を選んではいけない
さて、「幸せな働き方」のための3つの要素を見てきたわけですが、お金は重要な要素ではないのか?と気になる方もいるかもしれません。
もちろん豊かな生活をしていくためにお金は必要ですが、働き方を選ぶ上では、お金や福利厚生を優先してはいけません。
ここまで見てきたように、ストレスのなさや自由度、余暇時間が、幸せな働き方へ結びつきます。
仮に年収1,000万円を超えていても、これらの要素がない場合は心身共に悪影響が出て、辛いと感じるようになってしまいます。
現に高年収のいわゆるエリートビジネスマンの多くも、ストレスのなさや自由度、余暇時間を得るために転職を希望していますからね。
確かに年収は大事なのですが、優先すべきは上記3つの要素であり、年収や待遇はそれらの次に考えるべきです。まずは自分にとってベストな働き方を実現したのちに、年収アップを考えればよいと思います。
お金の問題で転職できないって人は多いけれど、生活水準を下げることで可処分所得は維持できるものですからね。
まとめ
あらためてまとめると、幸せな働き方のためには
・自分が無理なく続けられること
・自由度が高いこと
・時間的余裕があること
を満たすことが重要です。
これら3つの視点を基準に、自分に合った働き方を実現して欲しいと思います。
とはいえ「業務内容を知らなければ選びようがない」と感じると思うので、頭で考えるだけでなく、実際に経験してトライ&エラーを繰り返すことが有効です。
そもそも1社目でいきなり天職を見つけられるほうが確率が低いわけで、もっと仕事を変えることについて社会的に寛容になるべきだと感じますね。
仕事のせいで毎日が憂鬱…なんてことを避けるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
ではまた!
スポンサードリンク
関連記事