投資をしていると金融機関などの動向も定期的にチェックしているわけなんですが、先日読んだ雑誌でFD(フィデューシャリー・デューティー)というワードの存在を知りました。

金融業界において今大切な考え方のようで、もしかしたらこれからもっと色々なところで出てくるかも?と感じたので、今回の記事でまとめてみますね。

 

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FD(フィデューシャリー・デューティー)とは

FD(フィデューシャリー・デューティー)とは、「受託者責任」のことを指します。具体的にどういうことかと言うと「受託者は委託者の利益を最優先に考えて行動をする責任がある」という意味になります。

この考え方は英米で既に浸透しており、弁護士や医者など専門性の高い職種において叫ばれているもののようです。簡単に言うと専門家の責任ということでしょうかね。

なぜ金融機関においてFDが問題視されているのか

自分が読んだ雑誌には金融業界の課題としてこのFDが挙げられていました。なぜ金融業界において問題視されているのだろう。

投資商品は専門性が高いものになるので、一般の顧客からすると内容が難しく、どうしても専門家に頼らざるを得ないですよね。顧客が求めているのは、きちんと相談に乗ってくれて、自分の利益を最大限に考えてくれる専門家です。そのため金融機関の多くが、CMでも「相談しやすさ」を売りにしています。

しかしながら、銀行員が顧客の利益ではなく自社の利益を優先させて販売手数料の高い投資商品を販売していたり、同じ金融グループの利益を考えて、信託報酬の高い投資信託を販売したりなど、顧客の利益を優先していないという実態が存在しているようなんです。

投資に関心のある方やこのサイトをご覧いただいている方は既にご存知かもしれませんが、金融機関が投資商品を扱うとき、金融機関の利益は販売手数料になります。そのため銀行員は購入者に有益な商品を販売するよりも、手数料の高い商品を販売する方が得になるわけです。

また、大手では銀行や信託銀行、保険会社などが同じ金融グループに属していることも多く、その場合グループ会社の利益のために投資商品を売るということも考えられます。

今は国(金融庁)が「貯蓄から投資へ」という方針を打ち出している背景もあるため、顧客が不利益を被るような行為を抑止しよう!ということで、特に金融業界においてこのFD(フィデューシャリー・デューティー)が重要視されているわけですね。

今後はちゃんと是正されるのか

調べてみると、既に金融庁の「金融モニタリング基本方針」の中で下記のように記載されているようです。

 「家計や年金、機関投資家が運用する多額の資産が、それぞれの資金の性格や資産保有者のニーズに即して適切に運用されることが重要である。
 このため、商品開発、販売、運用、資産管理それぞれに携わる金融機関がその役割・責任(フィデューシャリー・デューティー)を実際に果たすことが求められる。」

出典:金融モニタリング基本方針

 

今後はこのモニタリング方針に沿って金融庁が金融機関をチェックをするため、金融機関は不当に不利益な商品を作ったり、勧めたりすることができなくなるはずです。しかし、果たしてそんなにうまくいくかどうかは疑問が残ると言われているようです。

FDの概念が日本より進んでいるイギリスやアメリカにおいては、判例法として詳細な内容の確定がされています。裁判所に「この場合は金融機関にFDがある!にも関わらず投資家に不利益を被らせた!」と判定されれば、法的責任を取る必要が出てきます。

つまり、FDを意識しない場合は訴訟リスクに繋がるということです。一方日本では、判例法のような法律ではなく、あくまでモニタリング方針として定められたもの。海外とはリスクの大きさが違います。

さらに調べてみると、上記の文章は海外と比較して抽象度が高いようです。海外では先ほど記載したように判例の下で、様々なケースが記録されているため、より具体的なんだとか。

言われてみれば確かに、何が顧客にとって利益なのか(不利益なのか)は解釈の仕方による気がする…。この観点からも、まだまだFDのチェックは不十分な気がします。

というわけで、FD(フィデューシャリー・デューティー)という言葉が浸透することで、顧客へのアピールはすると思いますが、アメリカやイギリスと比較して、日本ではまだまだ本格的に是正はされないのでは?というのが個人的な見解です。

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私たちはどうしたら良いか

海外ほどは是正されないにせよ、現状よりは良くなるかもしれません。しかしモニタリング方針が曖昧で罰則のリスクも低い以上、100%信用しない方が身のためですよね。

「そんなこと言っても、わからないから専門家に任せてるのに、どうしたらいいんだ!」と思うかもしれません。そこで私たちがすべきこととして、オススメしたいのは金融リテラシーを学ぶこと分散投資です。

金融の知識を付けることで、専門家の話を鵜呑みにすることなく、自分の頭で良し悪しを判断できるようになります。何も全てに詳しくなる必要はなく、基本的な内容を知るだけでも見方が全然違いますよ!

 

ちなみに自分は色々本を読んでいますが、取っ掛かりとしては下記の本が良かったです。なぜ投資をする必要があるのか、預金だけをしていることがいかに勿体ないことかを知ることができました。

 

次に分散投資です。いかに自分で考えて判断しても、うまくいかないことはあります。プロだって誤るのだから当然ですよね。なので良いと思った投資先だとしてもそれだけに依存せず、いくつかの投資先に資産を分散させましょう。仮に1つがうまくいかなくても、他の投資先が損失をカバーしてくれるはずです。

 

まとめ

・FD(フィデューシャリー・デューティー)とは「受託者責任」のことであり、金融の専門家は顧客の利益を第一優先に考えなければならないという概念
・日本ではFDを考慮するよう金融庁よりモニタリング方針が示されているが、海外と比較すると内容が曖昧で違反したときのリスクも低い
・専門家に全てを委ねるのではなく、個人としても金融リテラシーをつけ、分散投資をすることが重要

 

未だに日本は投資について怖いと思っている人が多いんですよね。自分の周りでも投資をしている人は極端に少ないです。国としても今回お伝えしたFDを唱えたり、投資を一般化するための試みをしているけど、浸透するのはまだまだ先なんじゃないかなーと思っています。

でもちゃんと理解すれば投資は怖くないし、むしろやらないと損です。わからないからと敬遠せず、他の人がやらないからこそ、今のうちから投資に慣れておき、賢くお金と付き合っていくといいですよ。

 

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